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Ferrariの車種別生産台数から予想するとF8のデリバリーは??

F8 Tributo

F8 Tributo

Ferrari

前回、日本に昨年度2021年に入ってきたFerraiの新車登録台数をご紹介いたしましたが、

Ferrari の年度別生産数&F8は全て納車されるのか??

1,237台とは驚きの数字でしたが、

車種別の内訳は発表されていませんので本日は大胆に予想してみようかと思います。

ちまちまと数字が非常に多くなりますので結果からご容赦ください。

F8(クーペ&スパイダー)のデリバリー台数は、約700台

まずはFerrariが全世界で何台出荷されてるかご存じでしょうか?

21年2月2日にFerraiより発表されたFY 2020 RESULTSによると

2019年度が、10,131台

2020年度が、9,119台

2019年度に日本に入ってきたFerrariは870台ですから全世界での日本の比率は、

870/10131=8.6%

2020年度に日本に入ってきたFerrariは1085台ですから全世界での日本の比率は、

1085/9119=12%

20年にかなり日本での販売シェアが増えていますが、コロナ禍の影響で全体の生産台数が減っただけでなく北米や中国へのデリバリーが大きく減少した一方で日本へはデリバリー数も多くシェアが大きく増加したものと考えられます。

現在のところまだ昨年21年度の決算が発表されてません(22年2月2日に発表されます)ので、Ferrari社から21年11月2日に発表されている3Qの決算書からの数字を引用いたします。こちらが地域別の集荷台数(左が3Qの台数、右側が1Qから3Qまでの合計)となります。日本はRest of APACとなります。

Ferrai 21年度3Qから

20年度の9月末までと21年度の同時期を比較すると、

6,440台→8,206台 

となりますので前年比で27.4%の増産となりますね。20年度は19年度に比べて約10%の減産でしたからね。かなりの勢いでキャッチアップしてますね。

単純に21年度の通期の出荷台数の数字を27%アップだと考えると、11,580台となります。過去最高だった19年度の数字から14%の増産ですからコロナ禍の影響を受けたとは言えなかなか凄いです。もちろん収益も伸ばしてますよ。そこは株主ではないので興味ないですが。😅

車種別の推計をしてみたいと思いますが先の決算書には下記表記がありそれによるとF8、ローマやSF90がデリバリーのかなりを占めたようです。

Overall shipments increased by 1,766 cars or 27 percent, driven by a 42 percent increase in shipments of our V8 models while shipments of our V12 models decreased by 14 percent, mainly due to the 812 Superfast. In particular, shipments during the period were driven by the F8 family as well as the Ferrari Roma and the SF90 Stradale, which both reached global distribution in the second quarter of 2021, and our first deliveries of the Ferrari Portofino M and SF90 Spider, partially offset by the Ferrari Portofino, the 488 Pista family and the 812 Superfast. The Ferrari Monza SP1 and SP2 continue to be delivered in line with planning. The positive mix impact was driven by the SF90 Stradale and the Ferrari Monza SP1 and SP2, as well as personalizations.

フェラーリ社の資料でも詳細な車種別のブレイクダウンは発表されていませんが以下によりある程度推測できます。

現在のフェラーリのラインナップは会社側発表資料によると大きく分けて4週類あります。

  1. Sport Range
  2. Gran Turismo Range
  3. Special Series
  4. ICONA

Ferrariのラインナップ

ここからは算数ですね。

2020年度通期のV8モデルの比率は76%に対してV12モデルは24%でした。ところが21年度に入りV12モデルの比率は812 Superfastの受注終了とともにどんどん落ちていきます。

21年1Qの20%から2Qは17%、3Qは15%です。V8モデルとしてF8 はもちろんローマやポルトフィーノMやSF90もV8モデルなので全体的に生産が増えれば更にそうなりますよね。

V8モデルは1Qから3Qに向けて80%→83%→85%と上昇しておりまさに屋台骨です。

Q1の出荷台数が2,771台なのでV8モデルは、2,216台

Q2の出荷台数が2,685台なのでV8モデルは、2,228台

Q3の出荷台数が2,750台なのでV8モデルは、2,337台

つまりQ3までのV8モデルの総出荷台数は、6,781台

まさに83%がV8モデルですね。この数字を使って日本に昨年入ってきたV8モデルの台数を推計すると、

1,237台*83%=1,026台

この内訳がどうなのかですね?

F8 TributoとF8 SpiderはSport Rangeに分類されます。ただしここにはSF90も入ります。ただそれほどの台数だとは思えませんのでSport Rangeの95%を暫定値としてF8ファミリーと考えましょうか。

それではSport Rangeの21年出荷台数の比率をQ別に見ていきましょう。なおスペシャルシリーズは20年に488 Pista&Pista Spiderの生産が終わり、Special Seriesのこの期間の出荷はほぼないかと思われます。

FerrariのQ3 2021 RESULTSより

Sport Rangeの比率は、Q1が76%、Q2は、71%、Q3は65%

ここでは、中央値である71%を使いましょうか。厳密にいうと母数が違ってきますが誤差ということで。

それでは昨年日本にデリバリーされたF8ファミリーの台数は(SF90の想定値も使って)

1026台*71%*95%=692台

そんなにズレてないのではないかなぁと。FJやディーラーさんが見てどう思うか?

このうちの半分以上がクーペモデルでしょうかね? このブレイクダウンについては全くデータがないのでわかりませんが街で見かける頻度を考えると。。

日本での想定されるF8ファミリーの受注残数と今年度の生産台数の想定増加数で考えてもF8 TributoはもちろんSpiderについては受注を今年度中のデリバリーで消化するのは難しいかもしれませんね。少なくとも来年も生産せざるを得ない??

4000万円オーバーの車がそれだけ売れてるってのも凄い話ですがおそらく296GTBの世界での受注動向が今後の生産計画に大きく影響するでしょうね。Ferrariとしてもハイブリッドモデルが大コケした時のヘッジとしてF8の受注残を持っているのかもしれませんね。なかなか冷徹な経営をされてます。さすが上場企業です。

FerrariのSpecial Series

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