フェラーリー大好き人間の私ですが、実はランボルギーニも大好きです!
好きなモデルはミウラ、カウンタック、ディアブロSV、ディアブロVTロードスター、ディアブロSE、アヴェンタドールLP700です。
なかでも、カウンタックが大好きです!
多くの方が、LP400やLP500こそがカウンタックの真骨頂と思っているかと存じますが、
私にとっては圧倒的に25thアニバーサリーこそが、どストライクなのです。
ですから、カウンタックを買うならアニバでなければならなかったのです。
パガーニがデザインしたからとかそういう事とは関係なく
自分でも、理由はわかりませんが本能的な何かがあったのでしょう。
というわけで今から数年前、私は全657台のうちの1台を手に入れ1年ほどの時間をアニバーサリーと過ごしました。
できることなら新車が欲しかったですが、条件のあう車両がなかったため中古車購入でした。
(当時は、まだ新古車がチラホラありました)
私の車は89年式のキャブレーターモデルでしたが、エアクリーナーボックスを外したファンネル仕様でしたので、室内からエンジンルーム内にウェーバー製のダウンドラフトキャブを見ることができたし、すきまから多少は後方視野が確保されてはいました。
が、それでも右斜め後方視野はゼロです。
というわけで、高速道路の合流(特に合流の短い首都高)は命がけの気合で特攻となるわけです。
エンジンサウンドは、始動時は雷が落ちたのかってくらいの炸裂音がしましたが、走り出すと意外と軽快な音でした。
ただ、エンジンをかけるたびに駐車場の後ろに停めてある車の防犯アラームが爆音の振動に反応しピーピーと鳴り出すので気を遣いましたね〜(^^ゞ
カウンタックは注目度が半端ないため、夜にひっそりと首都高速や、お台場方面を走るといった感じの用途でした。
しかし、あまりの車高の低さに、トラックからの注目度は低く、というか認識されないようで、いきなり目の前や側方に車線変更され衝突しそうになることは多々ありました。
日中に走ったのは、納車日と整備に出した時と売却時など、本当に数えるほどでしたね〜。
カウンタックはとにかく人気者です。
フェラーリで流しているときには、けしてもらえないような、親指を突き出した『イイね!!』サインを結構されました。
ほとんどが、中高年の男性と外国人です。
納車日の帰り道、ドキドキしながら高速をゆっくりと走っていたら、黒のメルセデス560SELが追い抜き、私の前に入ってきました。
感じ悪い輩だな~って思っていたら、なんとサンルーフから上半身を乗り出し『写真撮っていいか?』というようなポーズと『イイね!!』サインをしてくるではないですか。
これは、結構うれしかったな~(^_-)-☆
土砂降りの中走ったこともありましたがカチカチの古いタイヤなのでひやひやしました(;゚Д゚)
ある時、夜のお台場のはずれの路上で車を停めて、ひとり車を眺めて悦に入っていました。
しばらくしてエンジンを掛けようとしたところセルは回るもののうんともすんともいいません・・・
何度かチャレンジするうちにバッテリーも弱ってきて、
『これはいよいよ積載車か、こんな夜にまいったな〜』
と覚悟を決めました。
販売店の社長に電話する前に最後の悪あがきと思いながらも、再度アクセルを煽りながらキーをひねると・・・
ブッ・ブッ・ブオーン、ドドドン・ドドドン・ダダッ・ダダッ・ダダッ・・・
なんとかエンジンがかかり帰路につくことができました。
本当に心臓に悪いです。
はっきり言って、キャブの自動車なんて乗ったことがない人間でしたから、それはもう焦りました。
車庫内で暖気なんてしようものなら一酸化炭素中毒で、あの世行き間違いないってくらいの排ガスです(゚o゚;;
本当に身体に悪いです。
車庫入れではカウンタックリバースというお約束の技を使いました。
コレはシザーズドアを跳ねあげてサイドシルに腰掛け上半身を乗り出し直接後方視野を確保する姿勢で片手でハンドルを操作し、片足でクラッチの操作をしながらバックするという技です!
アニバーサリーはキャブがダウンドラフトになったためエンジンフードが盛り上がり後方視野がとても悪いためバックカメラは付けていましたが、カウンタックリバースで直視した方が車庫入れが安全で楽でした。
また、近所の子供たちのウケが良かったのでデモンストレーションもかねてやってました。
しかし、パワステのない極太タイヤはかなりの気合でステアリングを切る必要があり車庫入れは大変でした。
長期保有するつもりで買いましたが結局、維持し続ける根性がなく、また駐車場問題や経済的な事情から手放してしまいました。
常に、故障からの重整備という恐怖感と隣り合わせのスリリングな車でした。
幸い大きな故障もなく買い値からわずかな値落ちで済みましたが、楽しい思い出がいっぱいできました。
その後一気に価格が高騰し、私が買った価格の3倍以上に跳ね上がり少し損した気分になりましたが、一度は乗ってみたい憧れの車でしたので、いい時期に買えて貴重な体験ができたからよかったです。
いい状態の新車に巡り合えたら、今度こそは!と思いますが、もう無いでしょうね・・・
Midas