LEXUS LC500
注目度の高いレクサス渾身のスポーツクーペ
前回は、レクサスLC500ハイブリッドの試乗レポートをお届けしましたが、やはり本命の
V8の5リッター自然吸気エンジンに乗ってみたいと思い、試乗してきました。
場所は、レクサス雪谷
こちらでは、なんと試乗コースに高速ステージの第三京浜が組み込まれております。
東京都心、横浜方面の方ならよくご存知の場所かと思いますが都心にあっては交通量がそれほどでもなく直線が長く前方・後方視界も非常に良い走りやすい自動車専用道路です。
用意された試乗車はソニックシルバーの外装色の標準モデルでした。
地味かなと思ったのですがLC500の美しいクーペボディラインの陰影を強調してなかなかセクシーな大人の雰囲気です。
このスピンドルグリルは高級感がありますね。そしてヘッドライトは三眼フルLED、
レクサスのヘッドライトはどこかのメーカーの後追いの感じがイマイチだったのですがLC500はオリジナリティーに溢れているかと。。夜の試乗ではないので性能は確認出来ませんでしたが。この面構えは良いですね。
こういう車で女子は迎えに来てもらいたいのでは?と妄想が膨らみます。😁 さらにこの車でこの外装色なら冠婚葬祭すべてオッケーかと。。
まずは乗り込んでみようとドアを開いて、
カーボンが貼ってあるサイドシルは結構幅広でスポーツカーの雰囲気がありますねぇ。
シートカラーはダークローズ、アルカンターラと本革のコンビネーションのシート(S Packageと標準タイプ)で座り心地も良く滑りません。
着座位置はリアルスポーツカーのように低いです、このシートのベンチレーションは非常に強力です。この装備は一度使うとやめれませんねえ。
私の知る範囲では、ポルシェのものは強力ですがメルセデスは弱めです。レクサスLC500のはポルシェ並みかと。
高温多湿の日本、それも最近はいずれ亜熱帯地方になるのではないかと思われる東京の夏には有難い装備です。
そしていよいよV型8気筒の5.0ℓエンジンを始動、
ブォンと始動、この儀式はスポーツカー乗りには重要ですからね。なかなか良いですよ。朝の住宅街でもギリギリセーフかなぁ。。マンションの地下駐車場なら一人で悦に入れるでしょう。
まずは走り出してのドライブセレクトモードですが、レクサスLC500には5つのモードがあります。
- Sport S+ サーキット走行モードかと
- Sport S 高速や峠モードかと
- Normal 通常のモードかと
- Comfort 乗り心地重視かと
- Eco 燃費モードですね。この車ではあまり使わないかと。。
まずはNormalですが、ステアリングは軽いですね。狭い駐車場などの取り回しは楽だと思います。室内にいると思ったより静かです。遮音性が高いのでしょうね。
ドアミラーを見ると、フレアーした後方フェンダーが視界にはいってきます。これはポルシェ911と同じような感覚でスポーツカーなんだと実感させます。
Comfortにしてみるとホントに快適です。レクサスLC500のキーワードは「より鋭く、より優雅に」だそうですが市街地の走行においては5リッターV8エンジンの余裕のトルクでまさに優雅そのものです。メルセデスのSクラスに迫る乗り心地です。一般道では非常に注目度が高いですね。すれ違ったパトカーのお巡りさんが珍しそうに見てましたよ。早い人へのデリバリーが夏以降とのことでしたので街中を走っているのは広報車か試乗車だけですね。
レクサスLC500のマルチリンクサスペンションですが、環八に入り、路面の荒れたところでの四輪の接地感も高く硬い突き上げもなく挙動の乱れもなくステアリングのフィーリングも自然です。
特に中高速コーナーでのステアリングの切れ込みに対するフロントの回答性とフロントタイヤの接地感が良いですね。コーナリングをしながらさらにアクセルを踏んでいってもアンダーもオーバーステアもなく富士のショートサーキットなどで限界付近まで攻めたくなるようなセッティングです。まさに
「鋭く優雅に」を実践しているシャシー性能だと思いましたよ。さらに、”S Package”を選ぶと、
LDH(レクサス・ダイナミック・ハンドリングシステム)によって後輪もアクティブステアリング制御されます。フェラーリの最新モデルと同じコーナリングマシンだとは驚き。
レクサスLC500はフロントミッドシップレイアウトで車の前後重量配分と慣性モーメントの最適化を実現し更に高剛性ボディと着座位置の低重心化でドライバーに人馬一体感を与えています。レクサスの気合の入り方がよくわかる車ですね。
高速ステージに入りドライブモードをSport S+にしてみます。
まずはシフトチェンジのスピードが電光石火に、とてもトルコン式ATだとは思えない速さです。特にシフトダウン時のブリッピングのエンジン音は最高です。クセになるような良い音です。
フル加速してみると、477馬力のエンジンは十分以上にパワフルですがフェラーリ488と比べてしまうと物足りなさは致し方ありません。しかし私にとっては500馬力くらいが一番扱いやすいです。エンジンの吹けも早いのですがシフトの操作は最近のフェラーリに乗り慣れていると余裕です。セールスマン氏によるとパドルを使ったシフトチェンジになると10速ATということもあり操作に戸惑う人が多いとのことでした。
スピードはもちろんすごい出てしまいますので免許証がなくならないように注意して運転することが必要な車ですね。もちろんサーキット以外では180キロのリミッターは作動するそうですがね。
ちょっと個人的に気に入らないところは、ブレーキのタッチですね。ちょっとストローク多めでスポンジーなんですよね。開発されたエンジニアによるとサーキットをガンガン走る車でないのでこういう味付けにしているようです。ここは購買層の大多数のドライバーの好みを調査した結果なんでしょうね。
ポルシェ911とBMW6シリーズクーペをターゲットにしているだけあってなかなかの出来栄えだと思います。とにかくサーキットかクローズドのコースでガンガンと走らせて見たくなる車であることは間違いありません。
この車は、独身男性などで1台持ちでOKの人か家族用の車と2台以上持ちが出来る人が購入層になるんでしょうが、
このクラスの車を買う人にとってはゴルフバックが入るのかも重要なポイントとなりますね。
トランクは結構狭いです。奥行きも深さも不十分です。ゴルフバックがなんとか一つですね。
ただし、この車で4人乗車してゴルフに行くことはないでしょうからね。後部座席を荷室として割り切ればゴルフバックは2つ入ります。
ちょっと出し入れはしづらいですが、これなら奥様や彼女、友人と2人でゴルフ場へGOならバッチリです。
なかなか使い勝手の良い車だと思いましたよ。
そこで見積もりを取ってみました。今オーダーして納車は年明けくらいだろうとのことです。
見積もりに関しては、以下のリンク記事へと続きます。