大使館
都内中心部ではあちらこちらで見かけるわけで、路上における最強ナンバープレートはブルーの外交官ナンバーです。
その大使館、ビザでも貰いに行かない限り、なかなか内部に入る機会はありませんね。
小国の大使館はマンションの一室だったりして出入りのハードルは低くかつては賭場が開かれていた大使館もあった気がしますが、それなりの大国となると出入りするのはなかなかハードルが高いもんです。
特に赤坂の米国大使館や一番町の英国大使館となると入館するには厳戒態勢です。
さらにハードルが高いのは、麻布台のロシア大使館かな。ここの保安要員は、ホントにヤバイらしい。
そんな大使館、そんなに縁がある訳ではないのですが、
先週、三田のイタリア大使館にて投資セミナーのお誘いを頂いたので行ってきました。
まずは大使館正門にてイタリア人のガードマンに来訪の目的を告げるとすんなりと敷地内に入れてくれて、全くのノーチェックでした。
おいおい大丈夫かよと!高度なセキュリティ・チェックをしているようにも見えなかったので。
とにかくセミナーの方も盛況で内容も非常に興味深いものでした。医薬品生産はヨーロッパでナンバー1、製造業はナンバー2と。
フェラーリやランボルギーニなどの自動車産業と世界遺産の多さぐらいしか知らない私にとっては目から鱗のところもあり大変参考になりました。
セミナー後は、イタリア大使館内にてイタリアン・ビュッフェ
すると近くにイタリア人がいたので話しかけると一等書記官!
会場は素敵なお庭に面しており池がありました。元々が伊予松山藩の屋敷跡だからね、「綺麗な日本庭園ですねぇ」と話をしながら池の話になると、なんとそこは、
「赤穂浪士が切腹した場所でその後、池にしたんだよ」と。
そうなんだ!となるとここでは誰が切腹した場所か気になりますよね。
なんと、大石主税、堀部安兵衛、不破数右衛門、大高源吾をはじめとする10浪士がこの地で
切腹したと!
忠臣蔵でおなじみのすごいメンバーの武士として本懐を遂げたあとの終焉の地だったのです!
という事でお庭に出てパチリと。その腹を切る瞬間を想像してみました。
『どういう気持ちだったのかな? 痛いんだろうなぁ。自分にはできるだろうか?』
イタリア大使館を後にしたその日の午後、体調は絶好調だったのですが、突然のくしゃみと悪寒が??
偶然だとは思うのですが、この日は討ち入り12月14日の前日でした。旧暦ではありますが。
まぁ偶然偶然と思っていたところ今週、普段は滅多に乗らない都営浅草線に乗っていたところ電車の終点が、
「泉岳寺」
これも何かの縁、ちょうど時間があったのでお参りすることにしました。
週末の義士祭が終わった後ということもあるのでしょうが、私が線香を片手に墓所に踏み込んで見ると、
参拝者が誰もいない! 私ひとり。
参拝された方はご存知かと思いますが、普段ここは参拝者で常に人が多いんですが。
晴れ渡った青空の下で四十七士のお墓に線香をお供えしてお参りしてると、何か本物の武士に囲まれてるような不思議な気分になり。
己のちっぽけさを実感させられると同時に本懐へ向けて勇気を頂いたような気がして。。
平成最後にお参りできたのはよかったです。