スポーツカー
買ったら、もちろん眺めてよし、乗ってよしだとは思うんですが。。
それだけではもったいないですよね。
特に最近のスーパースポーツカーは性能が凄すぎて公道では限界を垣間見ることもないですし、
突然その限界を公道上で垣間見たくもないですね。
私も以前は高速道路やワインディングで楽しんでいたんですが、やはり車の限界を楽しむってことは無理でしょう。
良識ある大人のドライバーがすることではないかと。
といっても、都内には適当な空き地もないし、湾岸エリアで勝手なことやってると、パトカーも来るでしょうし。。
いきなりサーキットに車を持っていくのも、色んな車や色んなレベルのドライバーがいて怖いしなあと。
何かいい練習場所ないかなぁと思案していたところ、ありました、ありました。
プロドライバーの指導のもとでまずは理論を学び、その後、安全に車の限界挙動を自ら体験でき結果、自分のスキルアップもできる。
レーシングドライバー澤圭太さんが主宰する
ワンスマ 広場トレーニング に早起きしてフェラーリ488GTBで行ってきました。
とにかくどうやらすごい車らしいですが、限界挙動がわからないことにはね、楽しめないですから。。
本日は天候も良く、富士山もバッチリでした。
場所は富士スピードウェイの広大な駐車場を貸し切りで行います。とにかく速くコーナリングするために車のアクセル、ブレーキ&ステアリングワークを徹底的に鍛えられます。
今回の会場は「P7」でした。
ちなみにサーキット走行では事故した場合には通常の自動車損害保険は効きませんが、駐車場の事故だと保険でカバーできるそうです。(あなたの代理店に自己責任で確認してくださいね)
ですから、サーキットに行く前に車の限界挙動を知る絶好の練習場所だといえます。費用もリーズナブルで私は昨年からハマっています。
澤圭太さんの座学ですが、P7では建物がないのでこんな感じです。
雨の日は環境的にはちょっと辛いですが、雨の日は雨の日で限界が低いので実践は面白いですよ。
澤さんの説明は、小学生にもわかるように心がけているそうで、身近な例を引きながら非常にわかりやすいです。ただ理解は出来るんですが、実践するとなるとね。頭と体がそう簡単に連動するもんじゃありません。
今回の講師はプロレーシングドライバーの澤さんと東徹二郎さんのお二人、お手本を見ると簡単そうなんですけどねぇ。自分がやると動きがバラバラになってしまって。。
待ってる時はこんな感じで他の方の車の挙動を見て学習です。サーキットを走り慣れてる上手な方も多くて勉強になりましたね。
本日のお題は「旋回ブレーキ」で午前中は、12台の参加者を2グループに分けてひたすらコーンで作ったオーバルを走ります。
美味しいカレーをランチで食べた後の午後は大きなコースを一つ作って3台X4グループでひたすら走りこみます。
このコースでは直線でブレーキングするところがなく常に車にGがかかっている状況でのドライビングとなりました。
コースにラインがあるわけではないのでどこを走るべきかの空間認識が問われるのですが、素人の私には「クリッピングポイント」しか目に入らず、そこに早めに近寄ってしまいその結果、車の鼻先が脱出ラインより外に向いてしまい窮屈なコーナリングとなり十分に加速できないというアマ特有の現象が色濃く出てました。
特に大きく回り込みながらのラインでブレーキをコーナリングまで残してブレーキとステアリングで車を最後にキュッと曲げるところですね。
これがなかなか難しいんですが決まると快感なんです。
フェラーリF430ではこちらでの特訓の成果もあり、マネッティーノの電子制御全オフでクイっと曲げることが出来るまで上達したんですが、488GTBはパワーでF430よりほぼ実質的には200馬力アップですからねぇ、ビビりますよね。
試乗車でもマネッティーノはなかなかいじらせてもらえませんからね。いじるのも怖いけど。。
ということでまずは、マネッティーノは、「SPORT」からです。コーナリングは非常に安定した走りです。リアがブレイクする気配すらありません。きっちりと電子制御によるエンジンの出力抑制と自動ブレーキが仕事をしているみたいで、それを素人ドライバーには感じさせません。なんか完全に車=馬に乗せられている不自然な感じとも言えますが。
次に「RACE」です、なんか良い感じです。元々コーナリングの回頭性が高い車ですがブレーキを残してターンインをするとSPORTとは明らかに挙動が違いますが怖さはなくクイっとまではいきませんが、ブレーキで曲がれる感覚があります。アクセル入れての加速も明らかにSPORTからは抑制が弱められているのでスピードに乗ります。
澤さん、東さんに同乗走行や逆同乗もしていただき、なんかいけるのではないかという気がしたので、今日は「RACE」までにしておこうと思ったのですがさらに「CT OFF」にチャレンジです。すると曲がります、曲がります、まさにクイっクイっと曲がります。ただし挙動は先ほどからは明らかに敏感ですね。まさに悍馬を乗りこなしてる感覚で楽しいです。
ここまできたら「ESC OFF」にもチャレンジです。気持ちを引き締めていざトライ。これは挙動がかなり敏感ですね。これだけパワーがある車ですからすぐに横に向きそうになります。丁寧なステアリング・ブレーキ&アクセルワークが求めらられるのを実感しました。
何かの雑誌で、ニュルでタイムを出すなら「SPORT」と「RACE」の併用だと書いてありましたが、「ESC OFF」は乗り手を選びますね。
腕がある人にとっては、確かにドリフトマシンとなるのでしょうが。
愛車の運転を極めたい方にはオススメですよ。
澤さん、東さん有難うございました。また参加させていただきます。
富士スピードウェイの本コースを488GTBでデビューしてきました。
その時の記事はこちらです