車好きが高じて念願のフェラーリを手に入れたオーナー
それもFerrariが大好きだという方なら、
その後辿る道は、大きく分けると次の3分類になるかと思います。どれが良いとかではなく人それぞれの価値観ではありますが、Ferrariの場合、所有し続ける難易度はそれなりに高く、財力だけでなく愛情と情熱が必要です。ちなみにほとんどの方が購入してもその後消えていきますのでそういう方は除外いたします。
- 購入した1台を乗り続ける
- ニューモデル毎に頻繁に乗り換えする
- フェラーリを買い増していく
1の方は本当に車が好きで愛車を大切にしている人が多いですね。
それぞれのモデル毎にそれぞれのヒストリーがあるのがフェラーリですから長年そのモデルに乗ってるオーナーにしかわからないエンスーネタもたくさんあり本当の意味でその車の醍醐味がよくわかります。
特定のFerrariのモデルの中古での購入(新車は手に入らないので)を考える場合はこういう方に聞くのが一番です。よくある?新しいモデル、高いモデルが偉いっていうヒエラルキーはフェラーリではあまりない気がします。もちろんオフィシャルディーラーの現場では新車売ってなんぼなのでヒエラルキーは存在します。
頻繁に乗り換える方で「乗ってたよ」と大して乗ったことない人に言われてもねぇ、説得力はないですよねぇ。実際フェラーリの場合、同じモデルでも個体毎に色々と仕様が違っているので一度手放して再度同じものを買おうと思ってもまず不可能なんですね。だから手放せなくなってしまうんですが。
2の方はフェラーリオーナーのコア層かと思います。実はトータルのキャリーコストで考えると一番安く乗れます。
フェラーリの場合は新車でオーダーすると下手するとデリバリーまで2年近くかかります。ですからフェラーリワールドにエントリーするには新車をオーダーしてそれまで中古に乗るのがエントリーの王道です。ここでディーラーにきっちり儲けさせてあげましょう。(中古は新車より利益率が高い)。そして新車がデリバリーされるとその中古を下取りに出しますね。つまり1台の新車購入で3回儲けが発生します。キャリーコストをミニマムにするためには新型モデルが出るごとに(出る前に)ASAPでオーダー、拘りのオプションを入れずにとにかく納車を早めてもらう事が重要となります。1年乗って売った場合、ほとんどタダで乗れるのがフェラーリです。新参者の注文は後回しですからね、デリバリーははるか先なので、それならってことで現行型の中古が売れて相場も高値安定するわけです。ここは新型をとにかく乗りかえする人には重要な出口戦略となります。
新車の供給が需要に対して少ないフェラーリだからできる芸当ではあるのですが、これに味をしめた既存顧客は新型モデルが出ると見ずに黙って買うわけです。売りタイミングしか見てない人もいますが、とにかく新型モデルに乗ったぞと。これはこれでありなんでしょう。812なんか納車1ヶ月で売る人、結構いましたからねえ。個人的にはどうなんだ?とは思いますが人それぞれの価値観かと思います。
この2から派生しやすいのがフェラーリの買い増しへの3への道ですね。ディーラーの良いカスタマーとなると、声がかかります。いわゆる限定モデルですね。そしてフェラーリが2台、3台とコレクターへの道へ。これは新型モデルからの3への道ですが、1から古いフェラーリ(現行モデルではない)を買い増していく人もいます。(V8のハードスペックやV8とV12モデルとか)。
この3の顧客層がフェラーリは世界レベルで本当に広くて厚い(熱い)んです。さらに市販モデルではやっぱり思いきり楽しめない(アクセル踏めない)ってことでサーキットに行く層にも手厚いサポートがあります。
日本には実は結構フェラーリの本物のF1オーナーがいらっしゃるんですよね。フェラーリの最高レベルの顧客になると流通しているフェラーリのF1を買えるそうです。専用のプログラムがあり世界中のサーキットを自分のFerrari F1で走れます。
あとはワンメイクのチャレンジレースでしょうね。こちらも日本人のドライバーの方、結構出てらっしゃいますし活躍されてますね。フル参戦すると億円単位だそうですが。
「F1 Clienti」や「Corse Clienti」
フェラーリの世界はほんと幅が広く奥が深いです。これが他メーカーと明確に違うところでしょう。