Lamborghini Aventador Super Veloce Coupe
ランボルギーニ・アヴェンタドール SV
この車がスーパーカーであることに異議を唱える人はいないでしょう。
750馬力を絞り出す12気筒自然吸気エンジン、そのエンジンをミッドシップにレイアウト、カーボンファイバー製モノコックによるボディ、リアセンター部分から伸びる4本出しの触ると間違いなく手を切るマフラーからの轟音。。
幸運にもこの車を手にいれた当クラブのメンバーさんからカーシェアリングでお借りして、ドライブしてきました。
目指した場所は、富士五湖の一つである
西湖
東京都心から中央高速で1時間半というところでしょうか、
この湖、一周がちょうど10キロくらいのほぼ高低差なしのコースで、見晴らしも良いワインディングロードです。
何と言っても河口湖や山中湖のように観光地化されておらずそのため交通量が少なく、道路は湖畔沿いを走る道なので、ブラインドコーナーの先のコーナーがよく見えるので対向車の状況がよく分かります。
そして湖面を直管マフラーからのエグゾーストノートがこだまして超気持ち良いドライブコースなんですね。
ドアを開けて乗り込んでみると、ドライバーズシートはフェラーリに比べるとかなりタイトな感じですね。
乗り込んでドアを閉めるわけですが、マクラーレンのドアよりランボルギーニは重いです。
ここでエンジンを始動ですが、このボタンは特別な儀式という感じでカッコいいです。毎日乗る車だと面倒くさいですがね。
走り出して、まずの印象はとにかくこのアヴェンタドールSVのレーシングシートが、
硬い
公園のコンクリート製ベンチのような座り心地と言っても過言ではありません。長距離はとてもじゃないが、苦行のような状態。実際、納車されて3日で売却したお客さんもいるとかで。。
しかしこの車の足は良いですね。素人の私でも4輪の接地感の高さが分かります。よく動くサスペンションで決して硬くはありませんので車自体がバンピーな路面で跳ねて飛んでいくようなことはありません。さらにカーボンファイバー製モノコックのおかげなのでしょう、ボディ全体の剛性感のフィーリングはマクラーレンのようでコーナーはオンザレールでした。
そしてこの車の最大の売りは12気筒エンジンでしょう。あふれんばかりの怒涛のパワー750馬力ですが、なかなかそこまでエンジンを回せません。
SPORTモードのオートマ走行モードだとコーナーでブレーキを踏むと自動ブリッピングして自動シフトダウンします。その時の轟音が凄まじく、びっくりして思わずアクセルオンを忘れたくらいです。
慣れてきたところでマニュアルモードにしてコーナーへのアプローチでハードブレーキ、シフトダウン、豪快な音のブリッピングが入り、アクセルオンそして全開へと。。
実際にはアクセル全開まではとてもじゃないが、踏み込めませんでした。。
ブレーキのフィールは比較的、深めのストロークで限界付近でのコントロール性も良いと思われます。
無茶苦茶気持ちいいです。レーシングですね。全てが正確でソリッド。飛ばしてみるとレーシングシートが何故硬いのかよく分かります。限界付近でのおしりセンサーですね。
同じランボルギーニのウラカンと比べても、全くの別物ですね。
とにかくこの12気筒エンジンの緻密な高周波の音の集合は素晴らしいの一言です。個人的には現行12気筒モデルの中で突き抜けてるかと思います。
あえてのネガを言えばですが、
軽量化を施されているとはいえ実際の重量は1800キログラムをオーバーで車の重さはブレーキング時に感じますね。それを有り余るパワーの加速で補っている感じ。。だからブレーキは本気でサーキットなどを攻める人には、厳しいと思われます。
またエンジンの回転数が高回転となりシフトアップをお知らせするためにインパネの表示が青に変わるのですが、これはフェラーリの方がステアリングに組み込まれているので見やすいです。
あと車のサイズは、やはり大きいですね。峠道では持て余す車幅サイズ。
だからこその特別な車、ザ・スーパーカーであるということなんでしょう。
貴重な体験をさせていただきました。