自動車ディーラー
特に、Ferrari、Lamborghini、PorscheやAMGなど
高級車のディーラーに初めて行くのは、なかなか敷居が高いですよね。
あちらもこちらを色々な角度から観察してます。
こちらの乗って行く車、服装、腕時計、靴、連れ(お水系の方も見かけますね)そして会話から値踏みしています。そりゃ当然ですよね。買う見込みも全く無い客の相手してても売上目標達成出来ませんから。時間の無駄ですから。
我々お客さん側としても「飛び込み訪問」はリスクが高いですねぇ。たまたま出て来た当番のセールスマンが必ずしも良いかというと、これは相性もありますし、たいがいのケースでは嫌な思いをします。もしかしたら買っちゃうかなぁと思っていても、この対応次第ではそのディーラーどころかそのブランドの車が嫌いになってしまいます。坊主憎けりゃでは無いのですが。
私もかつてあるポルシェのディーラーにスクーターで行ったところ、
受付嬢に「何のご用ですか?」って。
これには温厚な私もカチンと来て、弁当買いに来たように見えますかと返しましたが。まぁ2度と行かないですよね、そういうディーラーには。
さらに車を買うにあたって重要な儀式といえば、
「試乗」です。横に営業マン乗せて説明聞きながらも良いのですが、それは所詮チョイ乗りで。
普段の自分の生活様式には全くフィットしていない。
こういうところを解決する可能性があるのはオーナー間での「カーシェアリング」だと思いますが。
最近、画期的な試乗システムを導入した会社があります。
『Ford』
え?って感じですよね。そう日本でのお話ではありません。
世界最大の自動車マーケットと言えば、
中国
そう広州でのお話です。その名も
「Super Test Drive Centre」
何と100台以上の試乗車が用意されていますがこの台数自体は、日本でもBMW Tokyo Bayとか凄い台数がありますからね、驚きでは無い。
違いは、
試乗希望者は、スマホに専用アプリをダウンロードして希望者種、希望貸出日等を入力し
自撮り、セルフィーですね。
そして当日にそこへ行って顔認証だけで、車が巨大な自動販売機のような機械式駐車場から自動的に出て来ます。
その所要時間は、わずか
「10分」
Coolですねぇ。
そして面白いのは、このサービスなんと3日間も車をタダで自由に使えるんです。本当にその車を買おうと思っている人にはありがたいです。
一方でこの仕組みを悪用する人が出ますよね。タダで3日間も使えるなら、レンタカーより遥かに安い。
そこでこのシステムでは借り手をスコアリングしてある一定のスコアに達しない人には、
有料になるんです。この仕組みを提供しているのは、中国の巨大企業
「アリババ」です。
店頭に来る人をスコアリングするのは、勘に頼るしかないわけですが、アプリを使えばある程度、その個人を丸裸にできます。
車を使用中にそのアプリを起動させておけば、モーションセンサーでどういう運転操作をする人かもわかりますしね。このデータを集めれば簡単に標準偏差を使って貸してはいけない危険運転をする人もあぶりだすことが出来ます。
そして車の購入者がファイナンスを希望すればリスクプロファイルに応じて金利を設定して自動車ローンを提供するわけです。
近い未来が見えて来ますね。
顔認証も使っていますから個人の行動に基づくさらに広くて深い個人の信用情報の共有が社会で進むのでしょう。
結果、大半の善良な人々が負担する犯罪等の社会コストを減らすことは出来るのでしょう。それは素晴らしい。
ダークサイドとしては、特に中国のような独裁国家では個人の管理が非常に容易になる事ですね。
対象者の趣味嗜好、交友関係、信用度、どこに居て何をしているのか全てわかります。ほとんどの一般人には関係無い話かもしれませんが。