Ferrari
東京、横浜、名古屋や大阪などの大都会に住んでいれば、ディーラーもありますから最近のフェラーリを見る機会、乗る機会は存分にあるかと思います。
ましてオーナーになり、オーナーズクラブに入会すれば、かなりレアなモデルのフェラーリにも触れる事ができます。
しかし、フェラーリのクラシックやそれもワンオフものとなるとなかなかお目にかかることはありませんね。
それが、ペブルビーチにはありました。貴重な宝物のようなフェラーリだらけでこのレベルまでくるともはや文化遺産ですね。
Ferrari One-Off Specialesのクラスだけでエントリーが10台でした。
ちょっとご紹介しますと、
「1956 Ferrari 250GT Zagato Berlinetta Speciale」
フェラーリ250GTの中でスカリエッティによるボディデザインでない車が5台だけあるそうです。その5台のボディはザガートによってデザインされそれぞれ別物だそうです。このツートンカラーも良いですが、とにかくボディラインがエレガントなんですよね。
変わったところでは、
「1954 Ferrari 375MM Pinin Farina Berlinetta」
この車は、一見コルベットのようにも見えますが、ピニンファリーナです。
女優イングリッド・バーグマンのために夫である映画監督がオーダーした車で「Bergman Coupe」として有名だそうです。いろんなヒストリーがあるんですねぇ。
ちなみにこのクラスの優勝は、
「1957 Ferrari 410 Superamerica Pinin Farina Coupe」
Ferrari Competitionクラスで優勝したのは、
「1958 Ferrari 335 Sport Scaglietti Spyder」
このスパイダーモデルですが4リッターV12気筒エンジンで1957年に3台だけ作られたそうですが、1958年にEnzoを説得して1台だけ作られたものです。そしてニューヨーク・オートショーにてお披露目、すぐに「Super Testa Rossa」の渾名がついたそうです。カラーリングが渋いです。
Ferrari Major Race Winnersのクラスで優勝したのは、
「1957 Ferrari 315 S Scaglietti Spyder」
この車は、315 Sで現存する唯一の車で1957年のミッレミリアの優勝車です。
Ferrari Grand Touringのクラスで優勝したのはこちらです。
「1951 Ferrari 212 Export Vignale Cabriolet」
こちらはミケロッティのデザインでVignaleというカロッツェリアでボディが作られています。
とにかくフェラーリの世界の広さと奥深さを感じましたね。