メルセデス・ベンツの
Gクラス
都内の港区六本木や渋谷区広尾あたりではよく見ますねぇ。日本全国の大都市ではどこでも同じでしょうか?
かつてのバブル時代には「六本木のカローラ」と言われたのは、BMW3シリーズでしたが、
今や、Gクラスは
六本木のアクアか!
メルセデス・ベンツのシンボルといえばSクラスかGクラスだろうと思ってましたのでずっと存在は気になってました。
そこでGクラスを1泊2日で借り出し高速道路と一般道路を走ってきました。
メルセデスGクラスと言っても、現在4車種あります。
メルセデスAMG G65は、なんとお値段が、
3,470万円
都内でもそうそう見ることはありませんね。オフローダーに630馬力のV12気筒エンジンが必要でしょうか?こんな車が必要なのは、ロシアのマフィアか中東の王族かってところでしょう。
メルセデスAMG G63、こちらはチョイチョイいますねぇ、どやって感じは満載でお値段は、
1,900万円
都心部で一番見るのは、G550ですね。
芸能人に大人気の、都内でも乗ってる人はデザイナーのようなクリエイターが多いのかなぁ。あくまで個人的な感想です。こちらのお値段は、
1,470万円
そして今や一番のGクラスの売れ筋は、
G350d
こちらのお値段は
1,070万円
こうやって上のクラスから見てくるとあら不思議、妙にリーズナブルに見えませんか??
そこで借り出したのは、メルセデス・ベンツG350dです。
いざ乗り込もうとすると、なんか威風堂々ですね。とにかくドアが金庫のようですね。かつてのポルシェ911のような。空冷エンジン最後の993モデルの。。
なんか金庫の中にいるような不思議な安心感。
そして座ってみると着座ポイントが高いです。実際、路上ではレンジローバーやカイエン、Q7などを見下ろしているのであちらが小さく見えますので並んでもすれ違っても優越感はありますね。
さらに、最近大人気のSUV、どこのメーカーもデザインは似たり寄ったりですがGクラスは本物のオフローダーとして孤高の存在です。デザインは物として無駄がなくその力強く美しい佇まいは存在感があります。
でも実際にはGクラスのサイズは小さいんですね。普段、Sクラスを停めている立体式駐車場にいれてみると、全幅は186センチで余裕でドアミラーを折畳まなくてもOKでした。この車幅は都会ではありがたい。車高も197センチなので最新式のハイルーフ対応の立体式なら大丈夫です。
ちょっと気になるのは、車重ですね。2600キロほどありますので。。こちらの駐車場の重さ制限は2300キロでしたが出し入れは問題なしでした。
走りの方ですが、霞ヶ関ICから首都高速に乗り、中央高速で西へ向かいます。
乗り出してすぐに分かったのは、ハンドルの重さです。それも低速域ではかなりの重さでハンドルを切ってから戻すのにも力が必要です。ですからハンドルを戻さないと曲がりすぎてぶつかりそうになります。これは慣れなのかもしれませんが、都内で見かけるハイソな感じの奥様、よくこんな重いステアリングの車に乗ってるなあと。複数台持ちの人だと違和感ありまくりかと。
かと言って、高速では重いハンドリングかと言うと、そうではありません。ハンドルのニュートラル付近では遊びも多く決してシャープではありませんしふらつく感じ。ただでさえ車高も高い車でとにかく前後左右に車が常に揺れてる感じですね。ですから最近のエアサスモデルに乗り慣れてる人にとっては乗り心地も全く良くありませんし体が疲れます。
この感覚は何だろう??
そうです、トラックのハンドリングです。普段スポーツカーに乗ってる人にはこのハンドリングは間違いなく違和感あると思います。まあジャンルが違いますからね。
境川PAにて一休み。高速道路上ではあまりGクラスは見かけませんのでSA,PAなどでは存在感ありますね。混みあってる駐車場でも自分の車を発見しやすいかと。
この車にはメルセデスの誇るクルーズコントロール、ディストロニック・プラスが装備されてましたので高速のクルージング自体は楽で👍した。
メルセデスのクルーズコントロールは非常によく出来ているので疲労軽減には効果大かと。
高速走行で重要なG350dの中間加速性能ですが、
G350dのエンジンは3リッターDOHCV型6気筒のターボ・ディーゼルエンジンで最高出力は245馬力です。ただしGクラスのボディ重量は2.5トンを大きく超えますからね。実際どうなんだろうかと??
私は加速性能をいつも中央高速下り線の上野原ICを過ぎてからの談合坂SAまでの4車線の長〜い直線上り坂で試してみます。かなりの上り坂なので平均120キロくらいで流れている追越車線のスピードもここでグンと下がるのですが。。
大丈夫です。グイグイ加速します。ただしこの車は高速ツアラーでは明らかにないですよ。フロントウインドウも立ってますのでガラス面は虫だらけとなりました。空気抵抗の塊のような車ですから燃費も悪そうです。
トータル燃費は、約300キロ走って8キロ/リッターでした。まあこんなもんでしょうね。
総評です。
この車に、乗り心地やハンドリングなどのドライバビリティを求めてはいけない。
本気になればオフロードの走破性は凄いですが、オフロードにGクラスで出かける人を私は知りません。どちらかというと、都会で優越感を持ちオシャレに近所を走る車ですね。都内の駐車場事情を考えても機械式に入るサイズというところも見逃せません。もちろん、荷室は十二分に広いですから何でも乗りそうです。
こちらはドカ雪での「Gクラス」です。走破性はダントツでまるで除雪車のようで絶対的な安心感はあります。まさに軍用車でテスラのような対生物兵器モードのエアフィルターが搭載されればさらに、に完璧ですね。
右ハンドルを選べるのは、Gクラスの中でG350dだけです。やはり利便性と安全性、特に奥さんなどが運転することを考えたら右ハンドルの方が良いのは間違いありませんね。
さらに何と言っても、メルセデスの中で長く乗っても一番リセールが良い車ではないでしょうか!
ウイークデイは奥様がお子さんの送り迎えに使い、週末は家族で近場に出かける、あまり距離を走らない人向けかと。
次期Gクラスがいよいよ出るそうですが、全長、全幅ともそれぞれ10㎝も大きくなるとかで。。
G350dの駆け込み需要が凄いそうで売れまくってると!
スタイルがかっこいいので興味はあったのですが、
私は高速道路主体で車に乗るので、Gクラスはないかなぁ。でも女性受けは良いんですよねぇ。。
気になる車ですね。
新型G350dを購入しました、新型Gクラスの情報については、