メルセデス・ベンツ
高級車の代名詞として引用されますが、昔に比べれば無茶苦茶なくらい敷居が下がり、間口はガバガバに広がりましたよねぇ。
車種がかなり増えたということなんでしょうが、やはりメルセデスのラグジュアリー・カーの最高峰は
Sクラス
まあ、こう言うと何ですが全てが他のモデルと比べて、別格です。
とは言え、私も以前は、運転手つきで後ろに乗るつまらない車、いわゆるショーファーカーと思っていたのですが。
そうです、ドライバーズカーとして車好きが乗る車ではないと!
が、
実際に乗ってみると、メルセデスのSクラスがこのラグジュアリー・セダンのセグメントでなぜ圧倒的に売れているのかが良くわかります。
償却が取れる法人オーナーが大多数で最近はトヨタのミニバン勢に押されているのでしょうが、やはり後席の乗り心地は最高であることはもちろん、
ビジネスはもちろん冠婚葬祭、旅行やデートなどパーソナルユースにもバッチリ使えます。まあ名刺代わりとして尖りすぎていないってところがSクラスの美点かと。
さてそのSクラスのラインナップの中で比較的最近に追加されたモデル
S450
ちょっとカーシェアできたので、通勤や週末のドライブに使ってみました。
このモデルSクラスのドライバーズカー「S400」に追加された上位モデルとなります。
最大の特徴は、エンジンですね。
S400が、3.0ℓのV6ツインターボエンジンに対して、
S450は、3.0ℓの電動スーパーチャージャー付きの直列6気筒ターボエンジンです。さらにISG搭載と。なんかこう聞くと複雑そうなエンジンです。
ISGとは何ぞや?ですが、簡単に言ってしまうと、エンジンとトランスミッションの間に搭載された48Vのモーターでオルタネーターの代わりでもあります。
メルセデスのカタログによると、この直6*ISG搭載モデルの利点として
- 高効率な燃費性能
- 強烈な加速
- 直列6気筒の上質なエンジンフィール
このISG搭載でエンジン全長がV8エンジン並みに短く出来たことでSクラスに搭載可能になったということです。
今更ながらの直6?ということでこの重いSクラスのボディをどう引っ張るのか興味津々で乗り込みます。
Sクラス、座った瞬間に上質なシートに接待されてるような感覚を味わえます。そして走り出してみると、車が軽い!
まるでSクラスではないかのような感じ。このエンジン直6による振動が少ないこともあり、まさにかつてのBMWのシルキー6を思い起こさせるフィーリングです。
スタートで軽くアクセルを踏んでからすぐに湧き上がる強力なトルク感と強烈な加速でアクセルのツキに対するレスポンスがリアルスポーツカーのようです。まるでCクラスのように軽快に走れますが、乗り心地はラグジュアリーの極み、Sクラスそのものです。アクセルとトルクの出方がリネアでレスポンスが良いので、都内の交通量が多い道路でもひらりひらりと走れますのでボディの大きさも感じさせません。
このエンジン、言われなければスーパーチャージャーにもターボにも気づきません。私は直6エンジンが進化したものだと思ったぐらいでまさにゼロターボラグです。なるほど、ISG+スーパーチャージャー+ターボで全てのネガを消し去っているわけねと。このエンジンの完成度は非常に高くて超気持ちいい!
さらに驚くべきことに燃費も悪くない!満タンで高速だけなら700キロ以上は走れるかと思います。渋滞なければ、
リッター13キロは余裕で走りますのでこのフルサイズラグジュアリーセダンにしてエコノミカルかと思います。
さらに個人的に嬉しいのはこのS450にはショートボディ(5,125mm)以外にロングボディモデルもあります。Sクラスはやはりロングボディ(5,255mm)じゃないと、後席で大事なゲストのおもてなしができませんからね。
S450ロング
お値段は、1473万円(税込)
メルセデスの最高のドライバーズカーが、このお値段なら他車比較で言うと安いと思います。航続距離では私のS300hの後塵を拝しますが、S450のエンジンのフィーリングは比較にならないほど素晴らしく抜群です。この車なら乗り換えても良いかも??と思わせるほどでしたよ。
詳しくはメルセデスのページのこちらを。