サイトアイコン Free Life Share

フェラーリ・オーナー目線でマツダ・ロードスターを走り比べてみると!

昨年開催したブランチ会

Mazda Roadster

マツダ・ロードスター

に富士山麓のワインディングに乗ってみたところ目から鱗で驚きの

Fun to Drive

だったわけです。屋根が開くスポーティーなテイストの車かと思っていましたが、3ペダルで操るその車はリアルスポーツカーでした。

アストンマーティン・Vantage

しかし、よく似てますね。それだけマツダの鼓動デザインが秀逸と言うことでしょうか。

世界中の誰もが認めるスポーツカーの最高峰と言えば、

Ferrari

その最新鋭V12エンジンをロードスターと同じくFRレイアウトのロングノーズ&ショートデッキに収めた

812 Superfast

812 Superfast

数あるスーパーカーの中でも最速マシンの一つでありV8ツインターボエンジンをミッドシップに収める

488 Pista

の2台でロードスターと同じ公道ワインディングを走ってみるとそれはもちろん最高レベルの

Fun to Drive

を味合うことはできるのですが、そこには大きな違いがあります。

そもそも5000万円オーバーの車と1/10以下の

300万円台で買える車を比較すること自体がおかしいとも言えますが、

同じスポーツカー、ドライビングを楽しむと言う意味では同じ土俵の車だとも言えます。

ロードで乗る限りその大きな違いは、

全力で踏み抜くペダルが違うってことです。

ワインディングの登りではフェラーリの圧倒的な速さにロードスターのパワーではついていくことはできないでしょう。

しかし、

ロードスターのアクセルペダルは床まで踏み抜く全開です。

ブレーキペダルは車重の軽さもありフルブレーキはなくチョチョンと踏んでのターンイン、ロールは大きめではありますがノーズは素直に入っていきます。とにかく完璧な前後重量配分と相まってピッチングが少ない。

これが気持ち良い。一方で

フェラーリではアクセル全開はあり得ません。

細心の注意を払いながらミリ単位でアクセルのオンオフが必要で神経を使います。ラフなアクセルワークですと一発でスピンし(特に812は)運が悪ければ谷底に落ちていきます。アクセルが全く踏めないのに対し、

ブレーキペダルは踏み抜きますが減速させ過ぎない注意が必要です。

ワインディング・ロードの下りだとロードスターはビックリするくらい速いですよ。やはりボディの軽さ「1トン」が効いていますね!ブレーキングが楽ですしこれはフェラーリやポルシェをカモれるほどの速さだと思います。同じ腕のドライバーならロードスターの方が車両価格の安さによるプレッシャーの弱さもあり確実に攻めることが出来るので速いでしょう。

812は日本の道路事情で楽しむにはノーズが長いしボディも大きく感じますね。マラネロ郊外のワインディングでも似たような感じではありますが。Chris Harrisのような車を振り回す腕があれば別なのでしょうがね。😩

ワインディングでのFun to Driveはそれぞれの楽しみ方があるとは思いましたがマツダ・ロードスターがフェラーリに明らかに勝ってるポイントが一つありました。

「人馬一体感」

公道での速度領域では明らかにロードスターに軍配が上がります。

次は舞台を変えての高速道路での比較です。

ロードスター、特にNR-Aと呼ばれるパーティーレース仕様のハンドリング、足回りがワインディングロードでは個人的には非常に良いとは思ったのですが、果たしてこれだけ非力なエンジンで高速道路におけるクルージングはどうなんだろう?かと。。

サーキット専用、ワインディング専用車として自分好みにカスタムしていくと言う割り切った考えなら高速道路でのドライバビリティは関係ないとも言えますが、やはり日常使いも気になるところです。

そこで、首都高から中央高速へ、大月JCTを河口湖方面さらに東富士五湖道路を須走ICまで走り一般道へ、東名高速の御殿場ICから都内に戻ってくる300kmほどのコースを走ってみました。

中央高速の下りと言えば、相模湖ICから談合坂SAまでのルートは車の良し悪しがよくわかりますね。

ロードスターでは高速コーナーはアクセル全開でいけますね。エンジンパワーを使い切って走る富士スピードウェイの300R全開で走る感覚で超気持ち良いです! フェラーリでは300RはADVAN立ち上がりからの全開は気持ち良いけどシケインまであっという間で生命の危険を感じます。

高速でのロードスターはトルクフルなエンジンではないので高回転をキープする必要がありますが、それが煩わしくないと感じさせます。またショートホイールベースで直進安定性はどうかな?と思ったのですが、悪くないです。あえてステアリングのニュートラル付近をダルにして直進性を担保してるんだろうか?と思いましたがその遊び部分を超えてステアリング切り増すとノーズがすーっと入っていきます。あまり敏感だと高速の長距離運転は疲れますからねぇ。

談合坂の登り坂は流石に最高出力が物いうのでトップスピードはフェラーリには遠く及びませんが、そもそもフェラーリといえども公道で公序良俗に反するようなドライビングは今時出来ませんからね。ただし油断するとすぐに◉00キロオーバー出てしまうのがモダンフェラーリなので。

東名の御殿場ICからの上りと言えば、大井松田ICまで下り高速コーナーが連続します。車体の軽さでひらりひらりとトラックなどの遅い車を追い越していくことが可能です。シャーシがしっかりしているので下りの高速コーナーでも怖い思いはしなかったですね。ただノーマルの足回りはバネレートの柔らかさでしょうかね、かなりロールは大きいので舵角が大き過ぎて戻すようだと車の動きは不安定になりそうです。フェラーリはこの区間は軽く走っても無敵ですが腕が必要ですね。

秦野中井ICからは巡航しました、トルクは大きくないですが、ここでも車体の軽さが効いており、最高速度+αのいわゆる追い越し車線でのかったるさは微塵もなかったですね。

Mazda Roadster

長い歴史があり世界中に愛好家を持ち、また世界の自動車メーカーに驚きと影響を与えただけの車だなと思った次第です。

そりゃ売れるわけだ。車をカタログ数値、いわゆるスペックや車両価格だけで判断してはダメですね。

軽さがこんなに重要だとは、物理の当たり前の法則=真理であるわけですが、あらためて再認識した次第です。

フェラーリもパワーアップはもういいので軽い車を出してくれないかなぁ。

https://www.mazda.co.jp/cars/roadster/

モバイルバージョンを終了