フェラーリの最新12気筒モデル
812 Superfast
いよいよ納車が始まっているようです。9月にイタリアの本社工場に見学に行った時には日本向けの車も生産ラインにありましたからね。
オーダーされている方は待ち遠しいかと思います。どうやらオプションをあまり入れてない方が納車は早いようです。
コーンズ芝にて試乗車があるとのことで、乗ってきました。
マラネロで乗った印象とどう違うんでしょうか?
まずはご対面です。
シルバー系の外装色は812のボディの陰影を際立たせ、なかなか都会的で良いかと思います。
内装の色使いも上品ですね。この車にはレーシングシートが装着されていましたが固すぎずホールド感も良く、好みの座り心地ですね。
マラネロで同乗走行した時のプロのインストラクターもこちらのシートが好みだと言ってましたよ。
この日は、メルセデスAMG GTSに乗って、812の試乗に向かったので、
同じくロングノーズ・ショートデッキのFR車でもどういう違いがあるのかなぁと思って、エンジンを始動です。
とにかく12気筒エンジンのサウンドはシビれますね。ただしFFやGTC4Lussoと比べると低めです。
さすがにこの800馬力のモンスターマシンをアクセル全開走行する場所はないとはいえ、芝・六本木周辺は車も多いので、
812 Superfastの長い鼻先を首都高湾岸線に向けます。
まず乗ってみて感じたのは、ロングノーズのまさに長さ、AMG GTSで慣れているはずなんですが、さらに長い長い。
全長で812の方が約11センチ長いのですが、おそらくこれはほとんどフロント部分ではないかと思えるほどです。
車の重さですが、12気筒エンジンがフロントにあるということもありステアリングからのインフォメーションはどっしりとした存在感と圧倒的な接地感です。
アクセルを軽く踏んでみると、荒々しくではありませんよ、ホイルスピンしてトラクションが逃げます。
イタリアのマラネロ郊外で812に乗った時にはこんな荒々しいイメージはなく、
F12と違ってよく躾けられた12気筒フェラーリで、むしろ大人しいなあと思ったのですが。。
この車は、当たり前ですが明らかに上級者向けの車です。不用意なアクセルワークはコントロールを失い自滅を招くことは間違いありません。
トラクションの違いは路面温度ですね。この日の東京は寒くおそらく5度もなかったかもしれません。
こういう車に乗る場合は路面状況には細心の注意を払う必要がありです。
いざ高速道路に入り、加速してみると、800馬力は伊達ではありません。全ての車が止まってるように見えますね。
ただ日本の道路事情では、ロングノーズと相まって車幅はどうしても気になります。
例えば狭い山手トンネル2車線でのコーナーリング等には気を使います。車のサイズ感としては日本の道路事情を考えるとやはり大きい。
ハンドリングは、軽いですが非常にクイックでノーズの重さは感じません。
こんなにフェラーリのステアリング、高速域でも軽かったかな??と思うほどで。。
これがフェラーリ初の電動パワーステアリングの効果なのかなと??
都心部では、地味目なカラーリングにもかかわらず、車が放つオーラでしょうか。かなりの人からの視線を感じましたね。
毎日の足としては、厳しいというか勿体無い車ですが、最後の12気筒NAモデルということも考えると、買えるのは今のうちだけかもしれません。
とは言え、新車乗り出しで5000万円ほどかな。
0.5億かぁ
迷いどころだ。。