今回のイタリ旅行のテーマは、
ゴージャス、ラグジュアリー&エクスクルーシブ
です。この日の午前中はルイ・ヴィトンでのプライベート・ショッピングで始まったわけですが、
午後はいよいよ、
ヴェッキオ宮殿です。
荒い石積みの3層の外観は男性的な力強さがありゴシックの2連窓が2段に並んでいます。上に乗ってるのは歩廊でその下には紋章がはめ込まれています。
ルネッサンス時代の中心地であったフィレンツェの街はとにかく見所満載なので1日で回れるものではありませんが、
ここはフィレンツェ共和国の政庁だった場所ですから外せないところですね。
このヴェッキオ宮殿ですが、
ダン・ブラウンの小説「インフェルノ」でも前半の見せ場として登場してくる場所ですね。そこで今回のツアーではインフェルノで出てきた場面を中心に専門ガイドと専属通訳をつけて回ろうというものでした。
まずは通常の入り口ではなく、ニンナ通りに面した
ラングドン教授が脱出した秘密の出入り口から建物へ入ります。
もちろん狭い通路ですから、一般のツアー客はここを通れません。
鍵を開けて扉を開けると、
そして狭い階段を上っていきます。インフェルノでは「アテネ公爵の階段」と呼ばれた場所ですが、実際には3階部分まではつながっていないそうで映画のような脱出は不可能とのことです。
なんか雰囲気ありますね。本当に宮からの脱出で使われたことがあるそうです。
そしてこの階段経由で2階へ、そこはヴェッキオ宮殿で一番有名な
「五百人広場」です。
共和国時代にはここでちょうど定数500人の大評議会が開かれた場所で当時は世界最大の広間でした。
後年、コジモ1世により改装された時にジョルジョ・ヴァザーリが監督・設計者として任命され、この圧倒的な空間の広さと天井や壁面ではヴァザーリの工房が制作した絵の数々が見るものを圧倒します。
さらにミケランジェロの傑作「勝利」の像が鎮座していました。
壁画は戦いの絵でかなり残酷なシーンがリアルに描かれており迫力満点でした。
そしてここには、インフェルノでも出てきた壁画
「マルチャーノの戦い」では、
チェルカ・トローヴァ=CERCA TROVA
と書かれた緑の旗を持っている兵士がいるそうですが肉眼では確認できませんでした。
五百人広場を見た後は、「地図の間」へ
インフェルノを見た方なら印象的なシーン、
ラングドン教授が逃げ込んだ部屋ですよね。そしてアルメニアの地図を探します。そこは秘密の扉となっており、
写真の左端が「アルメニアの地図」です。そこを抜けて、
さらに映画インフェルノの逃走シーンの見せ場でもあるヴェッキオ宮殿五百人広場の
「天井裏」に潜入です。
梁から天井が吊られているのがよくわかりました。ただし木の板に天井画は固定されているそうで、映画のような転落シーンは有り得ないとのことでした。
そしてさらにインフェルノで重要な謎解きの役割を果たす
「ダンテのデスマスク」
映画のような厳重な警備体制の部屋はなかったですね。
とにかく見所満載のエクスクルーシブなツアーでしたよ。
楽しみにしていたので期待は裏切らなかったですが、反省点としては、事前にもっと予習してくるべきだったなあと思いました。
ここからウッフィツィ美術館に向かいます。。