イタリア紀行、富の象徴メディチ家のウフィツィ美術館へ

ウフィツィ美術館

元々は、1559年にシエナを征服した初代トスカーナ大公となった

コジモ1世

がヴァザーリに作らせた初のコンクリートを使った行政庁舎です。

コジモ1世の後継者、フランチェスコ1世は上階の柱廊にメディチ家所有の美術品を集めてギャラリーとしました。

とにかくフィレンツェの街では「メディチ家」の圧倒的な富を感じますね、現代のトップビリオネアとは比較にならない権力と富の集中

私邸のピッティ宮殿からアルノ川のヴェッキオ橋を渡ってウフィツィ美術館を経由して政治を行うヴェッキオ宮殿までの結構な距離を安全に通行するためのヴァザーリ回廊ですが、美術館に収まりきれない作品が所蔵されています。

ヴァザーリ回廊、ウフィツィ美術館からヴェッキオ宮殿へ

ヴァザーリ回廊、ウフィツィ美術館からヴェッキオ宮殿へ

メディチ家はもともと医者の家系だったようですねぇ。貨幣経済が発達し大航海時代を迎える中、金融業へ進出して大成功と。

とにかくこの美術館、内容の充実は半端なくじっくり見ようと思うと1週間通ってもダメでしょう。

ラグジュアリー&エクスクルーシブをテーマとした今回のツアーでは駆け足での訪問となってしましたが、見学には予約は必須かと思います。外は長蛇の列で酷いとTDL/USJの人気アトラクション並みに相当待つようです。

ウフィツィ美術館前にて

ウフィツィ美術館前の入館を待つ長蛇の列

我々はもちろん予約訪問ですので、待ち時間はなくすんなりと入れましたがとにかくセキュリティが厳重なので予約なしだと入館まで時間がかかります。

それではちょっとご紹介しますと、

初期ルネッサンス絵画におけるエポックメイキングな1310年頃の作品、

「玉座の聖母子」

玉座の聖母子

玉座の聖母子

フィリッポ・リッピによる「聖母子と二人の天使」

聖母子と二人の天使

聖母子と二人の天使

この絵のモデルは作者であり修道士であったリッピが駆け落ちした修道女だったと言われているそうで、これだけの美貌の女性なら納得ですね。この画風はダ・ヴィンチに影響を与えたとかで。

下の絵は誰しも見たことあるのではないでしょうか?誰が描いたのかも知りませんでしたが、

「ウルビーノ公夫妻の肖像」

ウルビーノ公夫妻の肖像

ウルビーノ公夫妻の肖像

こちらは「サン・ロマーノの戦」

サン・ロマーノの戦

サン・ロマーノの戦

フィレンツェ軍がミラノ軍に勝利を収めた時の戦いを描いたものだそうで、メディチ家のロレンツォ王のお気に入りの作品だったそうです。

ルネッサンス全盛期を代表する画家である、ボッティチェッリ

「マギの礼拝」

マギの礼拝

マギの礼拝

こちらの絵の登場人物は当時の最高権力者、メディチ家の人々の揃い踏みとなっており右端に立ちこの絵を見るものをクルーな眼差しで見る人その人こそが、

「ボッティチェッリ」

さらに下の2作品はあまりにも有名で私でさせ本で見たことありましたが実物を目の前で見れるとは驚きでしたね。

「春/プリマヴェーラ」

プリマヴェーラ

春・プリマヴェーラ

「ヴィーナス誕生」

ヴィーナス誕生

ヴィーナス誕生

さらにこちらには、あの「レオナルド・ダ・ヴィンチ」の絵まであるんですね。

「受胎告知」

受胎告知

ダヴィンチの受胎告知

ダヴィンチの若い頃の作品だそうですが、遠近法に彼の特徴が表れているそうです。

さらにこちらの美術館には、フィレンツェに残る「ミケランジェロ」の唯一の絵画

「聖家族」がありました。

聖家族

ミケランジェロの聖家族

額装は当時(1506〜1508年頃)のもので、この描かれた人物の力強さは、彼の彫刻の作風に通じるものがありますね。

ウフィツィ美術館の3階にある第二廊下からは、ヴェッキオ宮殿とドゥオーモが見えました。

ウフィツィ美術館の第二廊下

ウフィツィ美術館の第二廊下から

そして左手の第三廊下に進むとヴァザーリの回廊への入り口があります。

ウフィツィ美術館からヴァザーリ回廊を望む

ウフィツィ美術館からヴァザーリの回廊を望む

今回は、ウフィツィ美術館のハイライトツアーとのことでしたが、美術に全く興味がない私でも今度はじっくりと見てみたいなあと思わせる内容でしたね。

とにかくフィレンツェの街は歴史的建造物や美術品も多く、食事も美味しく買い物も楽しいので長く滞在する人がいるのがよくわかりますね。

 

ルネッサンスの文化に触れた後は、フィレンツェのワイナリー見学、そして古城でのディナーへ出発です。

 

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