フェラーリ488より速いポルシェ、ランボ、マクラーレンは?
最近のフェラーリはとにかく速いです。
812はもちろんポルトフィーノもいいですねぇ。
その中でも
Ferrari 488 GTB
歴代フェラーリの中でも最速の一台でしょう。何と言っても、その加速が凄まじい。
それでは他のスーパースポーツカーと比べるとどうなのか?
それも生死に関わる絶対的なスピード領域、つまりサーキットでの操縦性・パフォーマンスはどうなの?
これはオーナーなら気になるところではあります。私は以下の3台が気になってました。お金があれば全部欲しいのですが、現実的ではないので。
まずはドイツの
Porsche GT3 RS
もちろんイタリアからは、
Lamborghini Hurakan Performante
そしてイギリスからは、
McLaren 720S
それぞれの車に違う場所で乗る機会はあったのですが、同じ場所で同じ条件で乗ることは、まずないですよね。
今回、これらの気になる車と富士スピードウェイで同じ条件、ウェット路面で走り比べ、乗り比べすることが出来ました。実際にどうだったのかを測るにはこれが一番です。
まずはポルシェから行きましょうか。
GT3 RSのオーナーさん、何度か走行会で会ったことがあります。かなり走り込んでいる人で上手いです。以前はフェラーリ458に乗ってらっしゃったのですが、488に乗り換えかなぁと思っていたら、このポルシェに最近乗り替え今日がフジの本コースは初めてだとの事でした。明らかにストレートはフェラーリ488の方が速いようです。でもコーナーはポルシェが速いようです。ただし操縦性はポルシェはサーキットでタイムを出そうと思うと癖があるようでドライビングの難易度はフェラーリより上のようです。プロドライバーも皆さんそう仰いますね。
次に同じイタリアからペルフォルマンテ・スパイダー
ウラカンは乗りやすいイメージがありましたが、その軽量化バージョンのペルフォルマンテ、首都高湾岸線や山手トンネルで試乗させてもらった時はその乗り味に感動したのですが、サーキットではどうでしょうか? それもかなりのウエット路面で真新しい新車のペルフォルマンテ・スパイダーです。
オーナーさんのご厚意でドライブさせてもらいました。しかしいざ車に乗り込むと雨脚が一層強くなって来ました。
「こりゃ、事故ると大変なことになるなぁ。お買い上げは当然として。。」覚悟を決めてフジの本コースにコースイン。まず車が軽い感じがしますね。そしてフロントタイヤからくるステアリング・インフォメーションがかなり良く、4輪駆動と相まって雨にも関わらず路面からの接地感が半端ない、つまりすごい安心感があります。徐々にペースを上げていくと前の車に追いついてしまいます。前走者も後ろから来るペルフォルマンテに譲る譲る。「私そこまで急いでないんですが」と呟くも、譲られるとウエットのスリッピーな路面で抜かざるを得なくなります。ブレーキもフィールはフェラーリ488に比べるとストロークは長めですがよく効きますし車の挙動は乱れるも非常にコントローラブルで電子制御の介入が秀逸です。まさにブレーキとアクセルで向きを変える車です。そして走ってると、この車がスパイダーであることを全く意識させません。「あれこの車クーペだっけ?」と思わせるほどのシャーシ性能。488スパイダーでは残念ながらこうはいきません。コーナーでも脱帽の速さで、私の腕だと488ではこういう雨の日は、コーナーインでどアンダーが出まくりなんですが、ペルはややオーバーステアでありながらもコーナーの回頭性が非常に良い。
さすがニュル最速の市販車モデルとして投入されたことはあるなぁと思った次第です。いやあガレージに欲しいなぁと思わせる一台です。
最後の真打ちは、720S
488で走っていると、コース上で720Sに遭遇。後ろをついて走っていきます。
ネッツコーナーからテール2ノーズで最終コーナーを立ち上がって、メインストレート勝負、意気込んでアクセル全開のフル加速。今までこの富士のストレートで488を打ち負かした車はないのですが、あれよあれよと言う間にどんどん引き離されていきます。それも圧倒的なスピード差でした。後でオーナー氏に話を聞いてみると、メインストレートのパナソニック看板で雨にも関わらず300キロ出ていたそうです。これならドライ路面で攻めれば320キロくらいは軽く出るかもしれませんね。現役GTドライバー(スポンサーの関係でお名前は出せませんが)もダントツに720Sが速いとは言っていましたが、実際に体験してみると720Sは噂通りの速さですね。路面がウエットと言うこともあり、フェラーリ488で私の腕だとこの日は300キロはとてもとても出せる感じではなく270キロくらいだったかな。同じ腕だと488だと絶対に勝てませんのでどのフェラーリで勝負しても720Sにはフジでは勝てないでしょう。
なかなか貴重な体験を他のスーパーカーオーナーの方々とシェアさせて頂きました。
とにかく雨にも関わらず、かなり攻めている人たち(プロ含む)や全くのビギナーの人たちがいる走行会で無事故だったのが何よりでした。
主催のTokyo Super CarsのNさん、お疲れ様でした。お誘いいただき有難うございました。またアメリカンクラブでランチしましょう。
またコーンズ ・モータースさんからは顔なじみのサービススタッフがサポートに来て頂き、車のタイヤチェック、ホイールの増し締め等の面倒を見ていただきました。お陰で安心してアクセルペダル踏み抜きました。いつもながら有難うございました。
やはり720Sが最速ですか。
サーキットでの実証は興味深いなぁ。
720Sの車両重量は燃料と油脂類を積んでも1400kgを少し超える程度のはず。
488GTBの車両重量は1550kg以上あります。
質量の差はいかんともしがたい(´・ω・`)
物理法則は神の作ったルールですから何人もあがなえません。
488Pistaと720Sの対決を楽しみにしております。
車両の重さのみならずパワーの差もある気がしました。ピスタでどこまで詰めているのか、超えているのか興味がありますね。とにかくサーキット走行での費用対効果で考えると720Sは一番割安ですね。