イタ車はフェラーリやランボルギーニだけじゃない!アバルトという選択もアリ?
外国車を買うとなると、
やはりドイツ車が鉄板候補になるのでしょう。
メルセデスベンツ、BMW、アウディのプレミア御三家はもとより
最近は敷居が低くなったポルシェでしょうか。
イタリア車となると、メンテナンス等、色んな意味で敷居は高くなりますよねぇ。
何事も初めての体験は怖いもんでましてや高額なフェラーリやランボルギーニともなるとなおさらのことですね。私も初体験はそうでした。
そこで、
ABARTH
あのサソリマークの!
お値段もお手頃でなかなかアリなチョイスかなぁと思うのですが。。
フェラーリオーナーの間でも、実は普段の足車としてアバルトを乗ってる方はいらっしゃいますね。都内の住宅地、特に世田谷とかでは道が狭いですからねぇ。
そこで新しくなった
「アバルト595コンペティオーネ」を試乗してきました。
車に詳しくない方にはフィアット500と見分けがつかないかと思いますが、フィアット500は女性には非常に受けるスタイルですね。
とにかく外観は似ているわけですが、
「フィアット500」から「アバルト595」への一連のウンチク話は非常に長くなるのでここでは割愛いたします。
さて新しくなったアバルト595シリーズですが、以前はベースモデルの名前は「アバルト500」でした。
名称が500から595に変わっただけかと思ったら、パワーの方もATモード付き5速シーケンシャルが5PS、5速マニュアルが10PSのパワーアップを実現しています。エンジンは1400ccターボで最高出力は145PS。
この5速マニュアルが一番安くて300万円を切ってます。まして左・右ハンドルを選べます。以前の500には乗ったことがあるのですが、フルノーマルだと大人しい印象でややパワー不足という印象でした。今回のパワーアップでどうなってるのかは興味があるところですがそれはまたの機会に。
他にはラインナップとして、595ツーリズモと595Cツーリズモがあります。こちらは最高出力が165PSなので十分で装備も充実しますね。Cはツートンボディカラーを選べてソフトトップがついたオープンモデルです。ただしこの2車種にはマニュアル車の設定はなく、ATモード付き5速シーケンシャルのみです。ただし右ハンドルしか選べません。
そして大本命の「595コンペティツィオーネ」です。こちらにはマニュアル車の設定がありハンドルも右・左が選べます。何と最高出力は180PSでこのサイズのボディには恐ろしくパワフルなはずです。
さらに装備面でもKONI製ショックアブソーバーにブレンボ製4ポッドフロントブレーキキャリパー、そして何と言ってもハイパフォーマンスエキゾーストシステムの「レコードモンツァ」が標準です。
このテールパイプは4本出しなんですが、外の2本にはサイレンサーがありませんつまり直管マフラーです、エンジンが4000回転でバルブが開いてこの外出しの2本から排気が始まるとたまらないくらい良い音がします。かなりその気にさせてくれる音ですよ。
ノーマルのマフラーの太鼓=サイレンサー部分を見ると、違いは一目瞭然です。
さらにアップグレードされた595 COMPETIZIONEのフロントのSabeltのレーシングシートがカーボン製になりました。表はレザーとアルカンターラが使われておりなかなかレーシーな雰囲気です。
かっこいいですよね。フェラーリのカーボンシートより質感高いのでは??
さていざ試乗です。右ハンドルのマニュアル車が用意されました。
外装色は新しく追加されたイエローですが「Giallo Modena」
つまりフェラーリの黄色と同じですね。実車を見ると、なかなかいいじゃないですか。セールスマンによると新色で一番の売れ筋だそうです。
この新しくなったホイールもかっこいいです。何でも冷却効果が高まったそうでかっこだけではないところがまた👍
さて右ハンドルに乗り込んで見ると、3ペダルの配置が特徴的というか微妙な感じですね。シートのポジションを決めるとホイルハウスとのオフセットの関係でしょうかアクセルペダルが手前に近いのでヒール&トウをやるには慣れが必要かと思われます。足首が柔らかくないといけません。以前、左ハンドルに乗った時は確かそんなこともなかったようなのでペダル配置は左ハンドルの方が抜群に良いかと思われます。
アルミ削り出しのシフトノブは質感も高く常に触れるところなので良いですね。シフトフィールはややフニャではあるがシフトストローク自体はショートでかなり手前部分からシフトノブが出ているので操作は容易です。
クラッチは非常に軽いです、これなら街中での渋滞でも足が攣ることはないでしょう。半クラッチもバンドがひろくて坂道半クラッチ操作含めて楽勝だと思います。
インパネに目をやるとターボのブースト計が、ニョキッと出っ歯ています。ワンマンバスの運転席にあるようなアレです。あまり美しくないですね。これも左ハンドルだとなかったような。。
走りの方は、文句なしです。速いです。このボディサイズですから環七・環八・山手通りの左車線キープからの車線変更繰り返しの走りでは最強・最速でしょう。首都高でも結構面白いかと。。我ながら免許取り立ての頃を思い出してしまい、セールスマンの同乗試乗とは言えちょこまかと走りたくなりましたよ。
ステアリング操舵の質感は高くさすがでフェラーリを乗った直後に乗り換えても違和感はないでしょうね。さらに新しくなったステアリングのアルカンタラがポルシェのGT4のようでレーシーです。ステアリングって運転するときに常に触れる部分なのでここの質感は大事ですよね。
さらに足がいいですね。いわゆるゴツゴツ感はないのですが、しなやかで荒れた路面でもよく吸収するという感じでレーシングシート自体はかなり固いのですがフラットな乗り心地でした。コーナーでどうかは長距離乗って見ないとなんともですが。。
とにかく何と言っても、レコードモンツァによるエギゾースト・ノートでしょうね。アイドリングからして良い音していますがエンジンを高回転まで回すとさらに良い音で気持ち良いですね。走りのモードとしては、ノーマルとスポーツがあるのですが、ノーマルでも迫力十分。これはもう街中で手軽に乗れるフェラーリです。
この595コンペティツィオーネの完成度は高いですし装備内容を考えると、一番お得ですね。595はマニュアル乗りたいけど、大人しいのが良い人向けかなぁ。物足りなくなってチューニングすると結構な出費になりますが。
結論的に言えば、595コンペティツィオーネの左ハンドルのマニュアル車がベストバイですね。家族の事情もあるでしょうから、そうなればATなんでしょうかねえ。こんなコンパクトな車ですが、ちゃんと4人乗れます。ポルシェ911やフェラーリ・カリフォルニアTの後部座席とは比べものにならないくらいの広さと快適さです。
ですから子供の送迎にも使えますね。フェラーリのGTC4ルッソTほどのセレブ感は出ないでしょうが、エンスー感は半端ないですし何と言っても車両価格は10分の1ですから。お子さんが小さければ1台所有でも大丈夫ですね。
とにかくさらに付け加えれば、アバルト595は台数が少ないこともあって、リセールが凄い良いんですよ。3年乗って結構走っても結構良い値段で売れます。ですから経済的なんですよね。
いやあ欲しいなぁ。。増車は厳しいのでこういう車こそカーシェア出来ると良いんですがねぇ。
ここで最後に595シリーズの車種構成を整理(トランスミッション、ハンドル&税抜き価格)しておきますと、
595
5速マニュアル/右・左 2,720,000円
595
ATモード5速シーケンシャル/右 2,870,000円
595 TURISMO
ATモード5速シーケンシャル/右 3,210,000円
595C TURISOMO
ATモード5速シーケンシャル/右 3,490,000円
595 COMPETIZIONE
5速マニュアル/右・左 3,380,000円
595 COMPETIZIONE
ATモード5速シーケンシャル/右 3,530,000円
要するに「左ハンドル」を選べるのはマニュアル車のみなんですよね。自分専用なら良いのですがねぇ。
アバルト、乗ってみませんか?
Abarth595は運転が楽しいですよねー。
FIAT500と形は似ていますが、乗ると別物です。
こればかりは試乗してみないことには分かりません。
Abarthにレコードモンツアは必須アイテムです。
ぜひ1台コレクションに加えてください。
見るのと乗るのとでは全く違いますね。車のポートフォリオをどう組み替えるのか思案してますよ。。
考えてる時がまた楽しいですねぇ。