イタリア紀行、FIATチンクエチェントをミッレミリア気分でドライブ!
車好きの方なら
「ミッレミリア」といえば
クラシックカーのイベントで有名なのでご存かと思います。
「ミッレ・ミリア(Mille Miglia)」は、クラシックカーのレースで北イタリアのブレシアを出発して南下しローマへ、さらにローマから北上してブレシアへ戻るというルートでイタリア全土を1000マイル走ります。
実際に参加して走るのは、相当なコストとタフネスさを要求されるでしょう。
そこでそのルートのローマからの折返しにもなるシエナ=SIENAからルッカ=LUCCAに至るルートの一部で自転車レースでも有名な
「キャンティロード」を、FIATの「チンクエチェント」でドライブして、イタリアの田舎町を楽しんできましたよ。
そうルパン三世の愛車ですねぇ。
カーシェアリングしたこちらの車は、フルオリジナルコンディションの2オーナーもので、オーナー氏は毎日のお嬢様の学校の送迎用に使ってるそうで、
学校では他の親御さんのポルシェ、メルセデス、BMWやアウディの最新モデルの送迎車を抑えて男の子に大人気だとのことでした。さすがイタリア!
リアに搭載されるエンジンはコンパクトな479cc・15PSの空冷直列2気筒OHVです。
中に乗り込んで見ると、シンプルでコンパクトな空間が広がっていました。もちろん男の
3ペダルです。
エンジン始動からしてちょっとした儀式が必要です。チョークを引いてキーを左手で回し、アクセルを絶妙なタイミングで踏み込む必要がありさらにクラッチを切ってから右手でシフト操作をしてエンストしないようにアクセルを煽りながらクラッチを繋ぐ。クラッチペダルのストロークは超短いですからシフトワークも難しく、シンクロの関係でしょうか、ダブルクラッチ踏まないとシフトダウンも出来なくて。。
とにかく車重の軽さで軽快には走るのですが、登坂路ではパワー不足は否めず下りではブレーキの効きは悪く、かといってトスカーナのワインディングを走ってると後ろから容赦なく煽られますので、コーナーでは減速しすぎず、道幅を大きく使ってライン取りで速く走る必要ありと。。
可愛い外見に騙されてはいけませんね。乗りこなすには、かなり上級者向けの車です。
しばらく走ると、大渋滞しています。
どうしたことかと聞いて見ると
自転車のロードレースで道が封鎖されていると!
かなりアップダウンがある道ですが、ローディーにとっては最高の環境でしょうね。
街道沿いにはいくつかの街がありローディ向けのショップもありましたよ。
こちらはグレーヴェ・イン・キャンティの街です。
この辺りはローディーのメッカで自転車レースの選手たちが多く住んでいるそうです。
さらに、別荘を所有するなどしてバケーションを楽しむセレブリティも多くいるそうです。
特にイギリス人で、トニー・ブレア元首相、スティング、ラッセル・クロウといった人々がトスカーナに別荘を持っているそうです。
トスカーナには、ルネッサンス発祥の地として優れた芸術はもちろん、ワインと料理、温暖な気候、美しい景色とイギリス人が憧れているすべての要素がそろっているからでしょうね。
Brexitでこの流れは加速するかもしれませんね。