ポルシェ911 GT3をアクセル全開、ドリフト体験❗️

昨日からの後編です。前編はこちらを。

Porsche 911 GT3

ポルシェ・エクスペリエンスセンター東京にて乗り込む時がやってきました。

走行枠は、冬季ということで朝一の枠がスキップで以下3枠でした。

  1. 10:00
  2. 13:00
  3. 15:00

私はこの3枠目です。お値段は90分で、

104,500円

結論から言いますと、無茶苦茶安い!です。

そのあたりの半日あるいは1日のドライビングレッスンより濃密な意味ある90分を過ごせます。もちろん混雑状況にもよりますが。

仮にですが、自分の車であってもこんなドライブは公道上では絶対不可能です。お値段2500万円ほどの新車の911GT3を仮に全損させても、免責20万程ですから総コスト30万円でこんな体験ができるのは、破格の値段設定です。全損に至る可能性があるコースレイアウトです。それくらいスピードも出ますしアクセル全開、ドリフト全開にできるところがあります。

とにかく待っている間にも走行中のGT3、他の911とは全く音が違いましたね。NAフラット6で9000回転まで回るエンジンは素晴らしく良い音してましたよ。

15時の5分前に集合です。13時の枠には5名ほどいらっしゃいましたが、(それでもマンボウで予約は少なかった模様)

誰もいない。もしや⁉️

コースは90分間フルで誰もいない状態でした。つまり

貸切です。

まずはインストラクターの方にご挨拶です。インストラクターが同乗しての試乗となります。

現役のGTレーシングドライバーでしたよ。インストラクターは30名ほど在籍との事でしたが、GT3となるとプロドライバーなのでしょう。

そしてお車とのご対面です。乗り込んでからの撮影はNGとなっておりその臨場感はお伝えできないのが残念ではありますが。。

911 GT3

911 GT3@PEC Tokyo

PEC東京の試乗コースですが、5つのエリアがあります。しかしキックプレートは未だ完成しておらず使用できませんでした。残念。。

PEC東京のコースレイアウト

PEC東京のコースレイアウト(PEC東京のHPより)

  1. ハンドリングトラック
  2. ローフリクション・サークルトラック
  3. ダイナミックエリア
  4. ローフリクション・ハンドリングトラック

この4つを時間内であれば好きなだけ走れます。

まずは、プロドライバーのドライビングでのハンドリングトラックの完熟走行です。ハンドリングトラックは2.1kmの周遊コースでニュルを模したカルーセルやラグナ・セカを模したコークスクリューコーナーを配したなかなかテクニカルなコースです。

そしてドライバーズシートへ。試乗車はフルバケットではなくかつPDKではありましたが逆にアクセルワークとハンドリングに集中できるので良かったかなと。まずは外周路を走ります。ライン取り、ブレーキングポイント、アクセルワークについて教えてもらえます。タイトなコーナーもありますがリアアクスルステアリングも効いているのでしょう、旋回が思ったよりスムースに回れます。またフロントサスペンション変更の効果なのでしょうか、フロント路面のグリップ感が半端ない。さらにRRの真骨頂でコーナー出口からのリアのトラクションのかかり方が凄い。これぞポルシェ911だと。本気で攻めるにはかなり危険なコースですが、それでも結構なスピードになってたと思われます。メーター見てる余裕なかったので。😅

走った印象はこれどこかのコースに似てるな?と。そうだ。

MAGARIGAWA

です。テクニカルで高低差があるワインディング・ロードのようなサーキットですね。セーフティ・ゾーンがほとんど無いのも。

次に、ローフリクション・サークルトラックです。いわゆるドリフトサークルですね。常に散水され磨かれたコンクリート路面、かなりの低μ路面です。PSM(ポルシェ・スタビリティ・マネジメント・システム)は2段階で設定できますが、ここでは全オフ(ESC/TC)です。

ここでドリフトに挑戦です。RRということもあるかと思うのですが非常に難しい。リアは出てもすぐにスピンして終わりです。ここは人気コースという事で他車がいれば待つか、他車が来れば譲る必要がありますが、私は貸切なので何度も何度も繰り返します、最終的にはプロの的確なアドバイスもあり反時計回りでドリフト2周になんとか成功できました。リアを出してからのアクセル開度とステアリングワークにほんと繊細なコントロールが要求されます。上級者はドリフト円を小さく回ったり大きく回ったり、時計回り・反時計回りにチャレンジされると良いかと思います。

次に、ダイナミックエリアにてのゼロスタートからのフル加速とフルブレーキ。凄い加速・減速Gです。横のプロに申し訳ないくらい。さらに特設スラロームコースでの車の挙動限界を体験できます。アジリティが凄い。データ上のスペックでこれ以上速い車も存在しますが本格的なドラッグレースやらない限りこれ以上のパワーは必要ないでしょう。

続いては、ローフリクション・ハンドリングトラックです。ここは面白い。PSMを入れて最初走ります。低μ路ですがリアが破綻しない。しかしドリフトアングルにはエンジン制御が働きドリフトアングルには持ち込めません。ある意味つまらない。そしてPSMを1段階オフ(ESC)にします。自分が上手くなったかのように車を左右に振り回しながらコーナーリングが可能です。とにかくコントラーブルで面白い。箱根のワインディングでこんな走りしてたら、ロックスターですね。

上記4つのコースを時間内は好きなだけ走れます。インストラクターは明らかに試乗ドライバーの技量を見ていると思います。大事な車を壊されてはもちろん、自身の命にも関わるような状況ですからほんと大変なお仕事かと思いました。私の場合はかなり自由に走らせてもらえたと思います。貸切ということもあり満足度は120%でしたね。ありがとうございました。

翌日は、左のお尻と左足が筋肉痛になりました。それだけ踏ん張って乗ってたってことなんでしょう。

911 GT3とにかく乗ってて楽しい、人馬一体感を感じられる車でした。マニュアルならさらに楽しいでしょう。インストラクター氏言わく、「他のポルシェと全く別物です。」と、よくわかりました。

今回のこのプログラムの費用対効果ですが本当に安いです。ポルシェの購入を真剣に考える人、将来は乗りたいと思っている人、ポルシェを真剣に体験したい人は絶対にお勧めです。変なオプション入れるなら、絶対行くべし。10万円は高額とも言えますがポッキリですから。マンボウで空いている今の時期が狙い目だと思います。

タイプ992のポルシェ911GT3の総評ですが、

今手に入るスーパーカーとしては間違いなくBest Carでしょう。ライバル車の価格と比べて非常に割安感があります。1000万円から2000万円は安い。

スポーツカー愛好家にとって運良くこの車が3000万円程で買えるのならこれは僥倖と言えるでしょう。とにかく乗って走ってよし、値段安し、エンジン良し、音よし、最後の3ペダル車として是非とも手に入れたいと強く強く思いました。帰って早速ディーラーの担当さんに念押ししました。この車があれば日常使いから日帰りのサーキット走行、グランドツーリングまで幅広くこなしてくれそうです。人生の友(共)に迎えたい車です。

ギャラリーのお子さんの声が微笑ましいですね。

 

お時間のある方はこちらも試聴すると良いかと。マニュアルミッションの911 GT3がいかに素晴らしいかよくわかるかと。