東証1部上場企業の社長に指定された場所で。
「鶏口となるも牛後となるなかれ」
大きな集団の中で尻にいて使われるよりも、小さな集団であっても長となるほうがよい。(故事ことわざ辞典より)
私は好きな言葉ですね。スーパーカーのオーナーは圧倒的にこのタイプが多い。会社社長、開業医、士業の方や専門職のフリーランス。
会社社長は圧倒的に多いですが、上場企業となると私の周りにはあまりいらっしゃいません。マスコミに色々言われますしね。
一昔前なら決して上場は出来なかったであろう小さな会社でも東証にマザーズ市場が出来たので上場自体のハードルは大きく下がりましたね。中にはこんなレベルの会社で上場できるんだとビックリするような会社もありますが。
しかし、
東証1部上場となると話は全く別です。現在の社数は、
約2100社
つまり社長の数は、2100人しかいないわけです。これを多数とみるか少数とみるかは人それぞれの価値観はあると思います。
年収2000万円以上の人が約20万人、オーナー企業が東証1部上場には圧倒的に少ないことを考えると、
エリートサラリーマンの頂点が社長であることは現在でも間違いないでしょう。
先日懇意にさせて頂いている社員の数が数千名の東証1部上場企業の社長さんと会食させていただきました。
こういう大企業の社長さんとの会食の予定を抑えるのはなかなか大変です。秘書の方に連絡して候補日を複数いただくわけですが、下手すりゃ数ヶ月先になることもあります。
指定されたレストランは、
「La Paix」
日本橋のフレンチ、ラペです。
松本オーナーシェフのお店、一度行ってみたかったレストランでした。さすがダンディな社長、選ぶ店もオシャレだなぁ。
ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、この時期はこちらのレストラン「夏祭り」ということで
桃コース パート2を頂きました。
落ち着いた店内での至福な時間。
密談向きではないですが、女性には喜ばれることは間違いなしかと。とにかく美味しいだけでなく食のエンターテイメントと言いますか、ネタバレすると良くないのでこの辺りに。
お料理の方は、男性でも十分なくらいの量があります。ワインを飲まれる方には堪らないでしょうね。
ご招待してくれた社長さん、
サラリーマン社長だからとご謙遜されていましたが、この激動の変化の時代に社員やその家族たちの生活に経営者として大きな責任があると仰ってました。もちろんお客様や株主にも。
大企業の社長としての悩みは、情報が適宜上がってこない、新規事業等について聞くと担当役員や部長は検討していますとは言うが。。進捗が見えない。
まさに大会社によくある中間マネジメント層は言い訳のために仕事をしている状態で危機感があると。いわゆる減点主義で前例踏襲を良しとしてリスクを取らない現場。
そりゃそうですよね。サラリーマンだと新規プロジェクトが成功してもボーナスちょいアップ、没ると責任取らされ出世レース脱落、賢い人ほどいかに下手打たずに会社内で出世するかを考えますからね。そして他社に出し抜かれた時のトップへの言い訳も考えています。それがサラリーマンというRPGのルールですから。
トップは孤独だとはよく聞きますが、どこか他の会社や霞が関でも聞いた話だなぁと思いました。