謎に包まれたフェラーリのワンオフと限定車ついて考えてみた。
昨年は、日本に最初のフェラーリが輸入されてから50年の記念すべき年でした。
50周年記念限定車『J50』も発表されました。
煙の中から姿を現したJ50の姿は美しかったです♪
フェラーリデザイン部門のバイスプレジデントでJ50のチーフデザイナーのフラビオはとても気さくなナイスガイでした。
10台限定のスペシャルモデルのお値段なんと!
250万ユーロからとのこと!!
もはやV8モデルの価格ではないですよね~😅
今まで散々、限定という魅力あふれる台詞に踊らされてきた日本人でしたが、最近は『売れ残りをチョコっと改造してスペシャルモデルとして高値で売り出す限定商法』が定着したため、限定と聞くと胡散臭い儲けのニオイを感じて飛びつくのはやめておこうと身構える方も多くなってきました。
しかし、フェラーリの限定車はそういう胡散臭さはあまり無いです。
しっかりとした専用設計で作られているものが大半です。
価格も、過度なプレミアム価格ではなく割と適正なものだと思います。
中には、エッ!?て思うものもありますが 😯
さて、公道を走行できるフェラーリの限定車について1980年代以降をカテゴリー分類すると以下のようになるのではないでしょうか。
ワンオフモデル
(顧客の要望で現行モデルを流用し作製したもの)
2008年 SP1 ベース車:F430スクーデリア
2009年 P540 Superfast Aperta ベース車:612
2011年 SuperAmerica 45 ベース車:599
2012年 SP12EC ベース車:458
2014年 SP FFX ベース車:FF
2014年 F12 SP America
250GTOをオマージュした3つのダクトがボンネットにあります。
2014年 F12 TRS
詳細不明だが2種類ある様子
2016年 458MM Speciale ベース車:458スペチアーレ
2016年 SP 275 rw competizione ベース車:F12tdF
フォーリ セリエ
(現行モデルを流用した少数限定の専用設計)
2013年 セルジオ (6台) ベース車:458
2014年 F60アメリカ (10台) ベース車:F12
2016年 J50 (10台) ベース車:488
スーパースペチアーレ
(まるっきり専用開発の限定車、当初はアニバーサリーyearに発表されるモデルという感じだった)
1987年 F40
1995年 F50 (349台)
2002年 ENZO FERRARI (400台)
2013年 La Ferrari (500台)
2016年 La Ferrari Aperta
今年のフェラーリブランチでお披露目された、レジェンドフェラリスタM氏のLa Ferrari Aperta
SP 1のオーナーでもあり、有名な日本人コレクターH氏のお馴染みのガレージには夢のような光景が 😀
ベースモデルの構造変更版
2000年 550Barchetta Pininfarina (448台)
2005年 SuperAmerica (559台)
軽量進化モデルのスパイダー
2008年 Scuderia spider 16M (499台)
2014年 458Speciale A (499台)
専用構造の軽量進化モデル
2010年 599GTO (599台) SA Aperta (80台)
2015年 F12tdF (799台)
288GTO(’84 GTO) については意見の別れるところですが、308のようでありつつも開発自体が全くの別物なのでスーパースペチアーレになるかな・・・
フェラーリは、これらのモデルは世間の需要からあえて1台少なく作る方針です(チャリティーで1台追加される事があるが)。
と言うことで、この現行モデルを正規のルートで手に入れるのは非常に大変なことですね。
最近は転売を防ぐためにスペチアーレモデルは正規ディーラー以外の業者へ販売されなくなったという噂もあります。
購入の権利発生にはマラネロの審査みたいなものがあるそうですが、謎のベールに包まれています。
少なくとも投機目的の方の購入はやめて欲しいですよね…
いつか新車のスーパースペチアーレが欲しいな〜 😆
Midas