2017Best of Show@ペブルビーチ・コンクール・デレガンス

カリフォルニアからです。

こちらは涼しくて良いです。さて、

「Pebble Beach Concours d’Elegance」でした。

本日は2017年度の最優秀賞である

「Best of Show」を見ていきましょう。

しかし、この賞を取るのは1920年代か30年代の戦前のはるか前の車ばかりで相当なクラシックカー好きでもない限り正直ピンとこないですよね。

2014年に戦後1954年製のFerrariが初めて受賞し大きな話題となりました。今年は70周年に華を添える事が出来るのかな?と。

まずは初めてペブルビーチに行って感じたことを、3つ挙げるとしたら

  • 米国の成熟した車文化
  • 世界一の富が集まる場所
  • 家族で楽しむ

今回のコンクールの27クラスにエントリーされた車の総数は、

210台です。

今年はフェラーリのクラスは4つで台数は40台と非常に多かったようです。以前の記事で紹介したフェラーリはコンクールへの出展車ではないですからね。コンクールに出てた車がまた凄いヒストリーを持った車ばかりで。。フェラーリが世界中でなぜこんなにダントツの人気があるのかちょっとわかった気がしましたね。

とにかくこのペブルビーチの会場にあった210台の時価総額は軽く1000億円を超えているでしょう!

世界中から車が集まっているとはいえ、ほとんどが米国、それもカリフォルニアがダントツのトップでした。まさに全米一つまり世界一お金持ちが居る場所なんですよね。ちょっと出展車のオーナーの名前をググって見るとすぐにForbesの記事で見つけれるほどでビリオネアばかりです。このクラスのお金持ちは日本にはいるにはいますが限定的です。

まさに世界一のセレブの祭典といっても良いでしょう。会場には有名人もいっぱい来ていましたよ。例えば、シュワルツネッガーやジャッキー・スチュワート等、他にもいっぱいいたんでしょう、私が知らないだけで😁

日本からの出展車が1台もなかったのが残念でしたね。オーナーの多くは車の近くで家族や友人たちと談笑しているんですね。そしてオーナーの奥様たちのいでたちがまた素敵でした。老若、美醜問わず、みなさんドレスアップしてミニスカートに生脚で風変わりな帽子が必須アイテムと。まさに貴族の社交界の世界です。でも日本のイベントと違って、趣味の悪い若い愛人を連れてるオーナーはいないんですねぇ。これは日本から来た人がみんな感じた事ですね。これが本物のセレブの世界かと!

それでは2017年のペブルビーチ・コンクール・デレガンスにおいて

「Best of Show」に選ばれた車をご紹介しましょう。

2017 Best Of Show

2017 Best Of Show

1929年製の「Mercedes-Benz S Barker Tourer」です。

と言ってもピンとこないですよね。私も同じです。

1929年といえば世界恐慌の年です。日本では昭和4年ですからね。

この車のエンジンは、ダイムラーからやって来たあのフェルディナント・ポルシェ博士の設計なんですね。そうポルシェの創始者の。

7リッターのスーパーチャージャー付きのエンジンのSSにアップグレードされています。そしてボディの方はロンドンの名門コーチビルダー

「Barker」の製作です。初期のロールスロイスのボディは顧客が選ぶとはいえこのコーチビルダーが最有力だったそうで、世界一高価と言われるロールスロイスのシルバーゴースト(60億円以上)のボディはBarker製作です。

そしてこの車の元々のオーナーはイギリスのハウ伯爵、1931年のルマンの覇者でイングランドの伝説的なレーシングドライバーということです。しっかりとした車のヒストリーがあるんですね。

現在のオーナーはアメリカ人のビリオネア、シアトルの無線通信会社の元オーナーで投資会社を率いシアトルのフォーシーズンズホテルのオーナーのようです。

とにかくこちらの車ですが、新車みたいというより新車より綺麗という状態でしたね。

印象的だったもう1台を取り上げましょう。

こちらの1936年製の「ロールスロイス・ファントムⅢ」

ロールスロイス・ファントムⅢ

ロールスロイス・ファントムⅢ

まず目に入るのは、

ボンネット上のイギリス国旗

赤いナンバープレート上の5つの星、陸軍元帥のマークです。

この雰囲気は只者ではないですよね。

この車は、モンゴメリー将軍に20年もの間愛用され、国王のジョージ6世やチャーチル首相やアイゼンハワー大統領も乗った事もあるそうです。

なんと35万マイル=56万キロもこの車で走行したそうで、

彼の愛称がモンティであることからこの車は「Monty’s Rolls」と呼ばれるそうです。

現在の所有者はフランスのパリからでしたが、大学生くらいのお嬢さん?が車をこまめに綺麗にされていたのが印象的でしたね。

エンジンもピカピカでした。完璧にレストアされ凄い大事にされているんでしょうね。しかしご家族を乗せて普通にロールスロイスらしく風格がありながらも静かに走ってました。

ロールスロイスファントムⅢのエンジン

ロールスロイスファントムⅢのエンジン

見事に「Rolls-Royce Prewar」のクラスでクラスアワードを獲ってました。👏

コメントを残す