メルセデス AMG C43 4 MATIC Stationwagonは1STチョイスになるか?

わたしが今所有している車は、

フェラーリ2台(F430と488GTB)、メルセデスSクラスとアウディのA4アバント(先代)の4台なのですが、

この中で1台しか持てないとすると私の1st Choiceは間違いなく、

「アウディA4アバント」です。

車に求めるものは、人によって違うと思いますが、わたしの場合は1台目に求めるのは、

  • 4人乗車できる
  • 積載能力が高い
  • 程よいサイズ感
  • 4輪駆動である
  • 操舵性と動力性能

上記の5つの条件を満たすとしたらステーションワゴンで決まりでしょう。

すると、アウディのA4アバント・クワトロはよく出来てるんですよね。ほぼ完璧に条件を満たしていると言えるでしょう。

アウディはモデルイヤーによってかなり車の味付けが異なります。先代の最終モデルのダイナミックラインはまさに走り・装備とも熟成されておりホント良い車です。

でも、そろそろ乗り換えを考える時期で、今までは無条件にアウディに乗り換えて来たのですが、ここで問題が。。

担当の営業マンが辞めてしまったんです。彼がポルシェの営業マンだった時にわたしがポルシェ993を買って以来ですから非常に長い付き合いです。

本来ならアウディの何かにすんなり乗り換えなのですが、浮気心もあって。。みなさんにも経験があると思いますが。。

上記の5条件を満たす車として他メーカーの候補はいろいろあるわけですが、

メルセデスの担当営業マンがアウディへの刺客としてまず送り込んできたのは、

「AMG C43 4MATIC Stationwagon」

メルセデスAMG C43 4MATIC Stationwagon

メルセデスAMG C43 4MATIC Stationwagon

この外装色の白はソリッドで黒のミラーやルーフと相まって引き締まって見えますね。リヤのプライバシーガラスは本当に真っ黒で日焼け防止が重要な同乗者には良いかと思いました。

車のサイズ的には毎日どこにでも乗っていく車で、路駐したり時間貸駐車場にも放り込むことを考えると、バッチリかなと。さりとて中の広さも十分でした。もちろんだだ広いというわけではありませんが、積載能力も高い。運転席周りのインパネやセンターコンソールのスイッチ類の操作性は初めてこの車をドライブしても直感的にわかりやすいですね。液晶モニターの飛び出しは個人的には好みではありませんが、視認性は高いです。写真の車は左ハンドルですが、この車なら右ハンドルを選ぶべきでしょう。

ハンドルは極太でかなりスポーティな雰囲気です。このシートの色もなかなか艶っぽいですね。

AMG C43 4MATICの運転席周り

AMG C43 4MATICの運転席周り

この車は、

AMGの入門モデルと位置づけされているようで最大出力は367馬力ですから

アウディで言えばS4アバントが対抗モデルでしょうか。

とにかくこの車をメルセデス・ベンツ品川から2泊3日で借り出して存分に走ってみました。

まず、メルセデスの現行Cクラスはよくなりましたよねぇ。以前はCクラスのCはCheapのCと陰口を叩かれたものですが。。今のCクラスは質感・装備とも正直Eクラス食ってるなあと思います。

まずはエンジン始動、独特の野太いエキゾーストノート、ただ者ではない雰囲気を漂わせますが以前のAMGモデルにあるドロドロっとしたアメリカンな音ではないです。

この3.0ℓのV6直噴ツインターボエンジンですが、非常に良いです。

上質なシルキーな吹け上がりでターボエンジンだと思わせない俊敏なアクセルレスポンスでさすがF1のメルセデスAMGと思わせるものでした。とにかくすごい速度域まであっという間に加速してしまうので、街中での信号スタート、高速でちょっと加速したいという時の中間加速で遅れを取ることはまずありません。これには9速のトランスミッションも寄与しているのでしょう。とにかくシフトアップダウンもスムースでシームレスです。

気をつけるとしたらスピードが出すぎることくらいでしょうか。ただし、超高速域ではダウンフォースには不安(あくまでフェラーリ488と比べてですが)があると感じました。ちょっとステアリングが轍等でふらつきますのでしっかりとステアリングをキープしておくことが肝要かと思われます。

パワーのトラクションへのかかり方が良いですね。これはおそらく31:69というリア寄りのトルク配分の影響なのでしょう。

ハンドリングはわたしのアウディA4 S Lineと比べてやや軽めですね。これは好みであり慣れの問題かなと思ったのですが、

特筆すべきは「AMGダイナミックセレクトスイッチ」でしょうか。一粒で2度いや4度も美味しくスイッチ一つで、

「Economy」、「Comfort」、「Sport」、「Sport+」の4つのモードが選択可能でした。

メルセデスによると、

気持ちいいクルージングからワインディングでのダイナミックなパフォーマンスまでカバーということです。トランスミッションのギアシフトプログラムに加え、エグゾーストシステムを含むエンジン特性、サスペンション、ステアリング特性、セーリング機能とECOスタートストップ機能の作動プログラムなどが連動して変化します。

●Eco
燃費を最優先するモード。燃費重視のアクセル曲線やシフトポイントが選択され、シートヒーターやエアコンの出力も最適に制御されます。
●Comfort
デイリーユースに適した、快適かつ低燃費なモードです。
●Sport
ワインディングなどでスポーティなドライビングが愉しめるモード。
AMGパラメーターステアリングのパワーアシストがロードフィールを高めるために減少します。
●Sport+
エモーショナルなエグゾーストサウンドとともに、よりダイナミックなドライビングが愉しめるモードです。
●Individual
エンジン/トランスミッション、ECOスタートストップ機能、サスペンション、ステアリングなどのパラメーターを個別に設定できます。

Comfortではハンドリングが軽すぎるなぁと感じたのですが、Sport+にするとスポーツカーらしいハンドリングに大きく変化します。Sport+はかなりやる気にさせてくれます。スポーツカーの雰囲気を十分に感じさせてくれますし、パフォーマンスも公道上であれば必要にして十分過ぎるくらいですね。Comfortでも十分に速いですがね。

Ecoではどうやら電子制御の介入がAMG RIDE CONTROLスポーツサスペンションにはされないようで、乗り心地が一番悪かったです。特にリヤタイヤからの段差等での不快な突き上げですね。これはEcoモードが一番大きかったです、その割には燃費での貢献度はあまり違わないイメージでしたね。

都内一般道ではどのモードでも5キロ/リッターといったところでしょうか。高速中心での燃費は結構アクセル踏んで、11キロ/リッターでしたからなかなか良いのではと思います。

AMG C43 4MATICのサイドステップ

AMG C43 4MATICのサイドステップ

夜にはドアの開閉時サイドステップに浮かび上がる「AMG」のイルミネーション、なんとも言えない高揚感ですねぇ。

総評です。

車両価格が、962万円とほぼ1000万円ですね。アウディS4アバントが868万円ですからほぼ100万円高く普通のA4アバントの約400万円増しです。

フェラーリを持っている私にはここまでのハイスペックな車が普段使いに必要か?ということと予算感ですね。2年あるいは3年乗っての減価率を考えると、新車で購入するのは不利な車かもしれません。

ただし、

この1台で自分だけでなく奥様もドライブし、家族も乗る、週末はゴルフやレジャーに遠出またはワインディングにも出かけたいとなると十分に検討に値する車であることは間違いありません。

サーキットを走るような車ではないですが、ワインディングや高速道路では面白いですしほぼ万能な車かと。

あとは雪道における四駆性能と走破性ですね。ここは本当に購入を検討するなら再度要チェックかなと思いました。ウイッシュリスト入りとはいきませんが、気になる車であることに変わりありません。

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