フェラーリ488の雨天限界性能!フェラーリ市販車史上最速??

前回は、

フェラーリーの正規ディーラー、コーンズモータースのサーキットイベントの概要をご紹介させていただきましたが、

フェラーリで雨の中、限界性能を楽しむ!CORNES Circuit Experienceにて

本日は実践編です。

場所は、富士スピードウェイのショートサーキットでした。1周するのに大体、ドライ路面で30秒台のショートコースです。

私は以前に2回、F430で走ったことがあるのですが、両日ともコンディションは晴天でドライ路面でした。この日は本格的な雨で路面は超ウエットです。488GTBでは初の走行。。

そもそもフェラーリオーナーの多くは、雨の日にはガレージからフェラーリ出さないですからね。。私も余程のことがない限り雨の日にはフェラーリには乗りません。

つまりウエット路面でのドライブそのものに慣れていませんのである意味、良い機会だなと前向きに考えながらも、

ミッドシップ後輪駆動の700馬力近いフェラーリ488

初めての雨でのサーキットドライブ

ドライブモードセレクター「マネッティーノ」の選択をどうしようかなと。

フェラーリのマネッティーノ

フェラーリのマネッティーノ

最初の1本目は先導車について走るので

「SPORT」を選択

緊張の面持ちでコースイン

ペースは最初はゆっくりの40秒台後半の周回ですが、徐々に上がっていきます。コーナーではアクセル操作に注意しながら運転するとリアは安定してますね。ずりずりっとくる感じはなく、トラクションコントロールが効いているのがよく分かります。ただし、踏むともちろんリアは出ますが動き出しは緩慢で一安心。

そして2本目のフリー走行、皆さん見るからに戦闘モードです。

458スパイダー、488スパイダー、458スペチアーレの後ろに並んでコースイン、1本目と明らかにペースが違います。私は458スペチアーレについていきますが、見てるとコーナーでの挙動の乱れが大きいような。。周回を重ねて、458スパイダーをストレートでパス、車がストレートでも暴れているような!!

その後も結構なペースで走ってるつもりだったんですが、気づくと488スパイダーがすぐ背後に、抜く気満々で譲ろうかなとも思ったのですが、時間切れでピットイン

他のドライバーの方と話してみると、458スペチアーレの方はマネッティーノを「RACE」で458スパイダーの方は「ESC OFF」で走ったと!

「RACE」だとコーナーずりずりでまっすぐ走らないと「ESC OFF」の車はストレートでさえちょっと見てて危ないなぁと。すると488スパイダーの方が「WET」が速いよと。。

ということで3本目は、488スパイダーの後方にポジショニングさせてもらい、マネッティーノは「WET」でトライ。確かに速いです。コーナーでも早めのトラクションコントロールの介入で車両の姿勢が安定、加速時にも介入しているんでしょうね、怖さがなく速いです。

しかし、ここの富士ショートコースの下りのストレートからの1コーナーは難しいですね。488では短いストレートでも恐ろしい加速で4速に入ってしまいますのでかなりのスピードになります。オーバースピードで突っ込むとブレーキは効きませんしステアリングも効かなくなる超アンダーステア状態、その後の挙動の乱れまではさすがにトラクションコントロールは直してくれません。

でもご覧の通り、エスケープゾーンは広いので思い切って突っ込んでみるとステアリングを切っても車がいかに曲がらないかがよくわかりました。よくパニックブレーキで事故るパターンの典型ですが、こういうトレーニングができると実際の路上でも対処できますよね。

富士ショートコースの1コーナー

富士ショートコースの1コーナー

その後は、いろいろマネッティーノの他のモードを試してみました、さすがに「ESC OFF」は試しませんでしたがね。。

正直言って、ヘボドライバーの私には、「WET」の効果はわかりましたが、それ以外の違いはわからなかったですね。ただ挙動が乱れるとタイム的には遅いことがよくわかりました。タイム出すなら「WET」ですね。

とにかく無事に危険なサーキット走行が終わって一安心した次第です。

さて午後は富士スピードウェイの広大な駐車場「P2」を使ってのスラローム、ジムカーナのミニコースのようなものが設定されてました。

こちらは1台づつ走るわけですからかなり安全度は高いです。しかし時には、ガードレールに突っ込む人がいるそうです。

ウェット路面でこのハンドリングスラロームの経験は貴重なものとなりました。

このレッスンではすべてのマネッティーノを試すことができたのでフェラーリ488GTBの限界挙動がよくわかりました。特にESC OFFでどこまで踏めばスピンするのかがわかったのは収穫でした。スピンモードに入ったら私の腕では回避が不可能なこともよくわかりました。

さらに体感の速さだけでなくタイムを計測してくれたのでどのモードのどう言う走り方が速いのかもよくわかり勉強になりましたね。スラロームコースにはUターンが設定されていたのでブレーキングドリフトで一気に向きを変えられる「ESC OFF」モードが一番速かったです。

マネッティーノ「ESC OFF」

マネッティーノ「ESC OFF」状態

また他のドライバーの方や他の車種、F12やカリフォルニアTなどの挙動も見ることができたのが収穫でしたね。やはりFR車はウエット路面での挙動変化が大きくて車のコントロールに皆さん苦労されてましたね。タイム的には、上位にはV8ミッドシップ勢、それも488がずらっと並んでましたね。

独断と偏見で言わせていただきますが、

フェラーリ488はフェラーリの市販車で最速です。

 

ドリフトコントロールについては、またの機会に。

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