フェラーリ812 Superfastをドライブ@マラネロ近郊
今回の
Esperienza Ferrari
イタリアへの旅のハイライトは、
フェラーリ812 スーパーファストを
フィオラノ・サーキット(Pista di Fiorano)にてアクセル全開で走行する事です。
当日のフィオラーノモデネーゼは雲ひとつない快晴☀️
天気予報はちょっと微妙で雨だと嫌だなぁと思っていたのですが、バッチリでした。
フェラーリが用意したバスでフィオラノ・サーキットのゲートをくぐり、
ミハエル・シューマッハ広場へ到着すると、今日乗ることになる4台の
Ferrari 812 Superfast
と
プロのインストラクター達のお出迎えです。
正面にあるのは、「エンツォの家」です。
用意された Ferrari 812 Superfastは全部で4台
これをなんと15人ほどの人数で一日貸切、サーキットとワインディングで楽しもうというわけです。
実車はもちろんショールーム等で見たことはあったのですが、フィオラノサーキットで改めて見てみると、
超かっこいい!
横にある建物に入ります。本日のインストラクター陣が勢ぞろいして、
まずは、812スーパーファストについてのプレゼンです。一番右にいるチーフインストラクターの
パウロさんが優しい英語で説明してくれました。
その内容とは、
- 歴代12気筒モデルの最高出力(812は800馬力)
- 歴代12気筒モデルの0-100 km/h(812は3秒未満)
- 歴代12気筒モデルの0-200 km/h(812は8秒未満)
- 812の「ビークルダイナミクス」の説明
- 推奨するステアリング操作
- 90度カーブの最速ドライビングライン
- S字カーブの最速ドライビングライン
- コーナリング進入から脱出における操舵、ガスペダル&ブレーキの操作
- フィオラノサーキットのコース説明
「ビークルダイナミクス」ですが、電動パワーステアリングをフェラーリで初めて搭載し、バーチャル・ショートホイールベースシステム等と相まって、
ステアリングホイールの動作はよりクイック(-6.5%)に、ステアリングの入力に対する車の反応速度(-10.5%)も改善したそうです。
以上を聞いててもちろんなるほどねって感じなのですが、早く乗せてよっていうところが参加者一同の本音です。
さあていよいよ試乗タイムの到来です。
私の組みはまずはマラネッロ郊外のワインディングロードへのドライブです。
そしてナンバー付きの812スーパーファストとご対面です。
どちらに乗ろうかなぁと思ったのですが、
先ほどのチーフインストラクターが、右のガンメタっぽいグリジオ・シルバーストーン?の車に乗り込んだのでそちらに乗り込みます。
助手席に乗り込みます。
かっこいいイタリア人でした。渋いこうなりたいと思った次第です。峠道に入るところまで彼がドライブして途中で交代です。
とにかくこの試乗コースで彼から注意されたのは2点
- オービスが2箇所ある、速度超過は違反切符必ずくるよと
- スピードバンプはもちろん減速、フロントスポイラー壊すよと
広いとは言えないどころかむしろ道路幅が狭いイタリアの田舎道をまずは彼の無駄のないステアリングさばきで助手席に。
乗り心地は意外と硬い。マネッティーノはスポーツでしたが。個人的な感覚では488はもちろんF12よりも。もちろんイタリアの路面が良くないのもあるのでしょうが。。
さていよいよ私自身でドライバーズシートに。
とにかくまずは乗り込んで前方を見ると、
フロントのボンネットが長い、そこはF12と変わらないのですが、左右フェンダーの盛り上がり方が半端ないです。
いざ走り出してすぐにわかったのは、ステアリングの入力に対する車の挙動レスポンスの早さ。とてもFRレイアウトだとは思えない回頭性です。
フロントに重い12気筒エンジンを積んでることは全く意識させません。そして素晴らしいフェラーリ12気筒エンジンのサウンドと!
ドライブが超気持ちいい!!
しかし、車幅はF12より大きくなったことと相まって、狭いワインディングロードでの対向車とのすれ違いでは気を使いますが、徐々にアクセルを入れていきます。
隣のインストラクターは特に何も言わないのでさらに踏み込んでみます。ワインディングでは有り余るパワーというよりトルク感ですね。
街乗りのコーナリングでも、ややもするとすぐにパワーオーバーステア傾向が出てしまう、F12と比べると盤石なオンザレール感。。
間違いなく4輪操舵が効いてますね。さすがにオーバースピードで突っ込むことは遠慮しましたが。
途中に何かYouTubeで見たことあるようなドリフト用のコーナーが!!
ここってあなた達がよくドリフトさせてるところでしょ?って聞いて見ると笑ってました。
とにかく812スーパーファストの800馬力のパワーは凄いです。電子制御がなければ真っ直ぐ走らないのでは??と思うほどですが、
とにかく
曲がる&止まる
私の腕ではとてもじゃないですがロードで8500回転まで引っ張れませんでしたが、気づけば後ろから来る赤の812は全く見えなくなっていたので、減速して待ったほうが良いか?と聞くと、
「待たなくて良い」と。
とにかくワインディングの上りを楽しみ、途中でUターンして今度は下りです。あまり無茶もできないしなぁと思っていたら、道も混んでいたので、さすがに追い越しは遠慮して普通の街乗り運転で。
この車は雨の日の通勤にも使えますねぇ。
この試乗した車ですが、外装色はガンメタでホイールは黒、黄色のキャリパーで内装色はタン色のレーシングシート
レーシングシートは硬めではありますが、ロングドライブが苦痛なほどではないかと思われます。
この812、無茶苦茶カッコよかったですよ。この組み合わせは大いにありだなぁと思った次第です。
午後からのサーキット走行が楽しみです。
マラネロ近郊での試乗楽しそう。
この個体の塗色はGrigio Silverstoneでしょうか、カッコいいですね。
12気筒の音にはしびれる、パワーはこれ以上要らないくらいあるし、
電気モーターなど余計なものがつかない最後の自然吸気になるもしれない。
どうしたものか・・・
この外装色はイタリアの青空の下、本当に映えてました。確かにパワーはこれ以上必要ないですね。本当に素晴らしい車でしたよ。悩ましいところですね。