新型メルセデスSクラスの進化とは?またベストバイモデルは?

Mercedes-Benz

The new S-Class

移動手段としてのクルマを超えて、乗るたびにあなたに力を与える、究極のラグジュアリーを目指して

Sクラスロングのリアシート

Sクラスロングのリアシート

Sクラスに乗るたびに(特に朝の通勤)移動手段を超えて、

力をもらえますね。

静粛で快適な車内と快適を超えた気持ち良いシルキーな乗り心地、金持ち喧嘩せず的な余裕のある走りで単なる移動の手段ではなくその空間を楽しむクリエイティブな時間となっています。結構仕事の良いアイデアが浮かんだりとか。満員電車ではないよねぇ。。

究極のラグジュアリー=幸せ

を体験できる車です。女性・高齢者受けは最高です。😊

と言ってもよく考えたらお一人様ドライブが99%ですが、、

好きな音楽を聴いてモチベーション上げるも良いし、仕事や家庭?の考え事(揉め事?)あるいは仕事の電話会議(相手は車からの電話だと100%気づきません、他の車種だと「移動中ですか?かけ直しますか?」と言われます。)をするも良しと。

さてそういったSクラスのフルモデルチェンジ新型は乗ってみてどうなのか?

前回記事の続きです。

銀座に用意された新型Sクラス試乗車

銀座に用意された新型Sクラス試乗車

現在発売された新Sクラスのモデルはエンジン2タイプ別にボディサイズがショートかロングの4モデルとなります。個人的にはSクラスを選ぶならロングかと思いますが用意されていたモデルはショートボディの2車種でした。

S400d 4MATIC

S500 4MATIC

で4WSが装備されてメルセデス伝統の小回りを確保できたことで全てが4MATICモデルになりましたね。

前型との比較としてはW222後期型のS400d 4MATIC と S450になるかと思います。

S400d 4MATICのエンジンは、S400dに搭載されていたエンジンと同じですが、

「3.0ℓ直列6気筒BlueTECエンジン」

最高出力が、

340PS/3600~4400rpm→330PS/3600~4200rpm↘️

最大トルクは、

71.4kgf・m/1200~3200rpm→同一

最大トルクは全く同じですが、最高出力が最高回転数が下がったことにより10PS落ちています。これは排ガス規制絡みか??

S500 4MATICのエンジンは、S450に搭載されていた

「電動スーパーチャージャー付き3.0ℓ直列6気筒ターボエンジン+ISG」

と同じですが、こちらはパワーはさらに出ています。

最高出力が、

367PS/5500~6100rpm→435PS/6100rpm

最大トルクは、

51kgf・m/1600~4000rpm→53kgf・m/1800~5800rpm

S450では新型ハイテク直6エンジンの感動的な走りでオーナードライバーとしては1stチョイスのエンジンになると思いました。

今回はエンジンは同じですがパワーアップもありエンブレムが、

S450S500↗️

と直6モデルが見事に出世を果たしたわけです!

今回前型の4.0ℓV8直噴ツインターボエンジンを搭載したS560の後継モデルは発表されておりません。V8エンジンが流石にSクラスから消え去るとは思えないのでエンブレムがどうなるのか?

S560=S560で出るとしたら、S500≒S560で区別がつかないのでこちらはS600になるのかな?

さて乗り込みますが、まずは

新型Sクラスの最大の変化の一つはドアハンドルですね。テスラ と同じで走行時にはボディに収納されるタイプ。

まずこのハンドル、思ったより重く慣れが必要です。飛び出たドアハンドルを引っ張るのではなく引っ掛けるようなイメージ。これは他人を乗せる時にちょっと面倒かも。

運転席に座り、インパネの最初の印象としては、

「新しいがSクラスっぽいラグジュアリー感がない!」

テスラ のようにセンターコンソールのど真ん中にはiPadが鎮座、操作系のスイッチが以前は豪華に並んでいましたが、質素な1カ所だけになり全てGone!

さらにラグジュアリーだったアナログ時計もなくなり(意外と便利なんですよねぇ)ウッドパネルに組み込まれた立体的だった4連のエアコン吹き出し口は味気ない長方形に。横のエアコン吹き出し口も縦型長方形2連となり新しいけど

インパネは長方形の液晶2枚から1枚のシンプルなものに。新しいけど寂しいなと。

ステアリングの形もなんか違和感ありで、AMGラインでもスポーティーなものではありません、これはT字の上の開口部分を大きくして1枚液晶を見易くしてるそうです。なるほどと。ただステアリングのコマンドスイッチは前型ではメタル感があり高級感があったのですが、プラ感が前面に出ておりそこは残念でした。おそらく機能的には相当ここに集約されてるのでしょう。

新型Sクラスのインパネ回り

新型Sクラスのインパネ回り

インパネ回りは全体的にのっぺりしたイメージです。やはり新しいがゴージャスではないよねと思いながらエンジンを始動して走り出しますが、なぜこういったデザインになってるかがよくわかりました。

アンビエントライト

今ではラグジュアリー系のみならず当たり前の装備にはなってますね。個人的にはまああればあったで良いのかなぁくらいのイメージではありましたが。

この新型Sクラスはもはや、エンターテイメントの領域でありパッシブセーフティとしても素晴らしい!

新型のBurmesterのスピーカーも大きくなりさらに造形が立体的で音も良くなってるんでしょうし高級感があります。

新型Sクラスのアンビエントライト

新型Sクラスのアンビエントライト

ドアトリムの間接照明レベルからもはや主役に躍り出ており、今までは昼間のドライブでは認識することはなかったですが、凄い光量で主張してきます。面白いです。ディズニーランドや歌舞伎町の歓楽街にいるみたい。😏

ほぼ無限の組み合わせがあります。それだけなら既にあるものと変わらないかと思いますがグラデーションしながら車内を様々な色調の光の帯が流れていくのです。もはや車内が光の祭典状態です。ここはタイムズスクエアか!

さらにこれはなんと後続車両や自転車等が背後から来ると真っ赤に後方から前方へ光り警告してくれるのです!

アンビエントライトの警告

アンビエントライトの警告

こちらの座席の調整スイッチですが動かないんです。これも慣れてる人には不便かも。

とにかくアンビエントライト込みでのラグジュアリーな空間を実現しております。

さらにびっくりしたのはあのiPad画面です。あまりこういう画面が鎮座してる車はラグジュアリーだとは思わなかったのですがね。

このナビ画面としての機能面は革新的で凄いです。驚きましたよ。

画面が地図と映像に2分割されて表示されるだけでなく、行先の案内→がカメラの画面上に合成されて表示されます。

晴海通りを左折するところですが、

無茶苦茶、わかりやすいです。

画面ではまだ外が明るかったのですが、夜もこのカメラの画面が非常に綺麗で視認性も抜群なんです。

老眼には助かりますねえ。😁

画面越しの夜の銀座

画面越しの夜の銀座

肝心な乗り比べの結論ですが、W223の現行の2車種ラインナップ比較でのバイモデルは、

S400d 4MATIC ですね。

理由としては、

  • 圧倒的なトルクで動き出しから力強くボディを引っ張り巡航スピードに持っていきます
  • さらにディーゼル臭が消えています、室内では全くわからないレベルになってます
  • Sクラスらしい、余裕のある静かな走りでS500は信号ストップから踏み込むと結構ギクシャクします
  • S500はボディの重さを正直感じて前型のような軽快感がなくなっています(仕様次第でボディが100キロ以上重くなっているようです)

来週から各地の有力ディーラーで試乗車が入ってくるようです。

ご興味のある方はぜひ試乗されることをお薦めします。

機会があれば

メルセデス新型Sクラスと新型ロールスロイス・ゴーストの同一条件での比較試乗を行いたいと思ってます。

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